表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
国粋主義の狂信者  作者: AAKK
46/169

狂信者の皮肉

 「おーい、おーいってば、起きて!」

 どうやら悪夢を見ていたようだ。

 「あ、ああ。おはよう」

 「うなされていたよ。悪夢でも見たのかい?」

 「大丈夫だ。それよりお前こそ急に倒れたが、大丈夫だったか」

 「いやぁ疲れていたのかな。それと、その前の記憶が思い出せないんだ。でも()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 「どこまでなんだ」

 「ん?」

 「だから、どこまでを覚えていてどこから覚えていないんだ?」

 「マリア様達と別れた後からの事を覚えていないんだ」

 「そうか、でもその後特に変わったことがあった訳でもないしなぁ......まあ今日はゆっくり休んだらどうだ?」

 「そうだね、そうするよ」

 「じゃあ俺はそろそろ部屋に帰るわ」

 「うん、運んでくれてありがとう」

 「友達が困っていたら助けるのが当たり前だろう、じゃあまたな」

 最高の皮肉だ、本当に。友達と言った相手を信用せずに記憶を消して、あたかも友達を助けたであるかのように立ち回る。自分でやっておきながら反吐が出る行為だと以前なら思えていたかもしれない、今は誰に言い訳するのでもないのにひたすら心の中で自己弁護をしている。

 これが正しかったのだ。と

 「バイバーイ」

 「ああ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ