表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
国粋主義の狂信者  作者: AAKK
44/169

狂信者の事後処理

 やはり人は信用しきれない。


 殴って気絶させる。そして記憶を忘れさせ、忘れた事について認識阻害をさせる魔法シャフェゲルをかける。

 対象は今の会話とその行動について、認識阻害と忘れさせる事を同時に行う。その利便性から密偵に拷問した後に何を知られたかを忘れさせる時に使われる。軍の極秘魔法だ。それゆえに突破方法もある、忘れた事を思い出したときに──ではなかった、───ではなかったと永遠と繰り返す事でそれを推測することが出来る。

 閑話休題(それはともかく)

 やはり、コイツは危険だ。だからといって出会った頃からの記憶を全て消すのは魔力量からして無理だ。だから、気絶させたバルトールをおんぶして男子寮のバルトールの部屋まで運び、ポケットに入っていた鍵を開けてベットに寝かせる。

 「手紙でも書いておくか」

 そうして、バルトールが急に倒れたこと、そしてこの部屋まで運んだ事を書いた。

 別に嘘は書いていない、倒れた原因が外因的か内因的なものかはともかく。

 明日からも平然と何事もなかったように接する。俺もクズになったとは思う。だが、人は元来クズでも聖人でもない無である。環境と人間関係によって変わる。

 そういう面で見てもやはり俺は″不良品″なのだろう。

 さて、色々な準備をしていたらかなりの時間が経っていた。

 さて、鍵をどうしようか。俺が閉めて鍵を持って帰るというのも変な感じだし、閉めずに鍵を置いておくのも不用心だ。

 結局床の上で寝ることにした。

 そうして意識を落としていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ