狂信者と料理1
「ただいまー、テナ」
「ハルト様~~」といって走って、ナガサワに抱きつく猫耳少女はメイドのような格好をしていたがスカートが異様に短く、東京の秋葉原、大阪の日本橋にいるようなそれだった。
「テナ、今日はお客さんがいるんだ」
「す、すみません!後ろの方がそのお客さんでしょうか」
「初めまして、ネルラント・フォン・カンベルだ。貴族だが、そこまで気にしなくていい」
「ききき貴族様ですか!?!?」
「ネルラントと呼んでくれ」
「分かりましたネルラント様......それで今回はどのようなご用件で来らしたのですか」
「それは俺が市場でネルラントにあったからだ、それで夕飯を一緒に食べようと言ったんだ」
「それでは......」
「大丈夫だ、三人分の材料は買ってきた」
「流石ハルト様!それではしばらく待ってくださいね」
「分かった」
「俺は手伝うよ」
「いえいえ!ネルラント様に手伝って貰う訳には......」
「野菜を切って味付けするぐらいは出来るよ」
「ですが......」
「テナ、一緒にやって貰ったらどうだ」
「ハルト様がそうおっしゃるのであれば......お願いします。野菜洗って剥いて切ってください。私はお肉を焼きます」
「ああ、分かった」
そうして作業に取りかかる。




