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国粋主義の狂信者  作者: AAKK
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国粋主義の狂信者

   聖歴651年十月中旬

『《突撃型識別番号A12》より《大隊長》へ。現在、サナトリア王国軍からの攻撃を目視で確認。直ちに第一種戦闘配置への移行及び即時敵拠点αへの魔法攻撃を提案します』

 またか。最近北の魔王軍を退けたと思えば次はこっちが騒がしくなってきた。

『《大隊長》より《突撃型A12》こちらも国境内への攻撃を確認している。だが、その提案は許可出来ない。この政治的情勢下での小競合いは認められない。警戒体制を続けよ』


『《突撃型識別番号A12》より《大隊長》了解』


  冬の寒さが本格化し、()()()()()()()()現在、この帝国は東を都市国家とタブラナ王国、西をサナトリア王国、北を魔王国と接し、南には海。南の港からは別大陸からの貿易品が輸入され、香辛料や珍味等が出回っている。

 そして、サナトリア王国との国境線に配置されている部隊が女帝陛下直属特別魔法大隊であり、俺が大隊長を務める部隊である。

『《連絡士官》より《大隊長》へ急電。ビシェフラト宮城へ急行せよ』

   RSA暗号電文で打電されてきたのは其だけの短文。しかし、これは作戦の指令だ。それも表に出ない、バレるとヤバい類いのもの。

『《大隊長》より《連絡士官》了解。《大隊長》より《副隊長》へ大隊規定第三条より一時的に指揮権を委譲。現状維持に務めよ』


『《副隊長》より《大隊長》了解。規定に従い、指揮権の一時的委譲を確認。道中の安全を願っています』


『《大隊長》より《副隊長》ありがとう』


 2021/9/23季節と暦を加筆しました。

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