狂信者のお仕事6
扉を開けると同時にナガサワへ向けて発砲。弾丸は手で止められる。
「いきなり発砲とは酷いじゃないか我が友よ」
部屋にはびっしりと魔方陣が印字されていて、ナガサワの座る椅子の両脇に死んだ目で居るレドル嬢とアルカナ嬢と皇女殿下。
「......その両脇に居るそれは従わせているのか」
「あぁ勿論、俺に出来ない事はない。それより我が友、いや同志!貴様もこちらにつかないか?」
「断る!!」
「まあまあ、そう事を急ぐな。えーっと、急いては...急いては......「事を仕損じる」
「そうだ。とにかく俺の高貴な思想を聞いてからでも遅くはない」
「それで、その思想とやらは?」
「なぁネルラント。この世界っておかしいと思わないか?」
「おかしいかも知れない」
「そうだ!この世界は不平等に溢れ返っている!差別され、不当な扱いを受ける奴隷や、魔族、獣人、エルフ!」
「そうだな、確かにこの世界では不当な差別がある」
「こんな事が許されていいのか?!否!許されるべきじゃない!俺はこんな腐った世界を変えたい!俺は、全ての種族が平等な世界を作りたいんだ!!その為に今、ここを腐った世界に対する反抗拠点として利用しているだけなんだ!これが終われば全ての生徒は無傷で返そう。俺が理想を語るだけでは何も終わらない。だからこそ現実主義の俺は行動に起こしているんだ!!」このままだと、多少暗号化処理を変えたとはいえ、思考を直接読まれる。相手の手のひらで踊らされる訳だ。
ならば─────




