狂信者のお仕事3
元の教室よりも少し中央へ近づいた所に人影を見つける。
「誰や!!!大人しく手を上げろ!!」
「貴方の方こそ誰でしょうか?!生憎と私はレドル様を探していて忙しいんです」
そうして不機嫌そうにこちらに振り向いたのは何時の時か、俺をレドル嬢に会わせようとしなかったアンナ嬢。
「アンタか。んで、レドル嬢も居ないんか」
「レドル様も、とは?」
「皇女殿下も居ないんや」関西弁を抑えつつ、ここまでの事の話をする。
「それで恐らくその主犯に利用されている、と」
「ああ。だから協力してくれ。敬語で繕っている暇もないから、そこんとこよろしく」
「問題ありません。では先を行きまs「お話は済みましたか?」
そうして会話に割り込んできたのはナガサワのメイド、テナであった。
「大人しく降参してください。今ならそれだけでハルト様も許してくださいます」
「断る!!!アンタらの軍門に下る気はないんや」
「では仕方ありませんね......」と拳銃と銃剣が一体化したような銃を二丁構える。
「なんや脅しか。そんなへっぽこ当たると思てんか」
その直後に銃のスライドが動き、ドドドドという音と俺の頬を数発の銃弾が掠め、ポタポタと血が滴る。やはり銃弾は痛いというより熱い、テナの足下に空の薬莢が落ちる。
それから察するに弾は9×19のオーソドックスな拳銃弾。
二丁のマシンピストルに銃剣付きか、盛りすぎや。これじゃあ照準がブレる。
「これでもまだやりますか」
「いい腕やな、やが俺の答えは決まっとる。受けて立つで、当たり前や」
それを合図に二丁の拳銃による連射が行われる。それを俺はアンナ嬢を守るように庇いつつ、別の通路へ避難する。
「あれは何ですか?!」
「魔法に近いナニカ。それに当たればかなりのダメージを負う」
「どうするの?」
こういった時は戦略を立てるのが一般的だが、生憎と建物の構造と″時間″の関係上、裏取りもできないし、他に何かしらの確実に捕縛する方法はない。
ならばやる事は元来古代より決まっている。
「アンタに少しの間これを貸す。これはここを引けば一発だけあのメイドのやつと同じのが一発だけでる。俺が今だと言ったタイミングでそこから引き金を引け」
「......貴方はどうするの」
「決まってらぁ。男のやる事といえば───」そうしてテナの方へ飛び出す。
「正面突破ァ!!!!!」
そうして真正面から銃弾の雨へ突っ込む。
「貴方そんな事をしたら?!?!」




