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狂信者と騎士団1
「で?用件は」
「先に断っておくが、今から話すことについて私は関与できない。許してくれ《大隊長》」と頭を下げるアルマナ。
「《大隊長》なんてそんな大仰な。それで呼ぶのは隊員ぐらいですよ。それに大隊に援護が無いのはいつも通りですし」
「いや、今回はネルラント・フォン・カンベルとしての作戦行動だ」
「つまりは......この街で何かが起きると。自慢ではないですが、潜入任務は無理ですよ」今の魔物を退けた、この街で起こり得る事として考えられる事といえば潜入任務である。
「そういうことだ。そしてそれには近衛騎士団が関与している」
「どういう訳です?」
「近日中に、俺の部隊が反乱を起こす気でいるってことだ。全くもって情けない」
「帝立ヴィタメールにでも籠って籠城戦でもする気ですか」
「その通りだ」
「そんなのすぐに鎮圧される。第一あそこは魔道士の巣窟。それを抑えて女帝陛下に刃を向けるなんて笑止千万。何のジョークですか、それとも″内通者″がいると言うのですか」




