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狂信者と魔物襲撃9
戦闘食は味気がなさそうな物ばかりで皆不満を漏らしていたが、次第にそれを言う余裕すらなくなっていき、しまいには死んだ目で片手で魔法を撃ちながら、もう一方手で食べ物を持つという状態になっていた。
衛兵の方も同様で、その上を使う魔道士が割り当てれないので既に何人も矢を受けていて、戦力の低下は顕著だ。
城壁と魔物の間はもう100mもない。
そろそろ決めなければならない。
どこかの区域を捨てて、救援を待つのか、もしくはこのまま城壁の外へ出て″頭″を潰す為に少数精鋭による突撃をするのか。
「どうするんですか先生。このままじゃジリ貧ですよ」
「......ではネルラント。貴様はあの大群を超えて″頭″を潰せるのか」
「できます。ですがメンバーは選ばせて下さい」
「出来なければ死ぬぞ!」
「ええ、分かっています。ですがこのままよりはいいでしょう」
「ぅむ、しかしだな───」
押し問答が続く。
そうして徒らに時間を費やしていく。




