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狂信者と魔物襲撃4
ヴィタメールの街から五キロもない場所にグリフォンが来ている......襲撃は早くて今日の晩。
そして、ここの魔力の濃さとこのグリフォンの大きさからして、少なくとも群の総数は五千を軽く超える。
詳細に計算したのならもっと絶望的な数字が出るだろう。
一刻も早く防衛の準備をさせないと大変なことになる。
そして来た道を急いで走る。
少しブランクがある為か、それとも急に走り出した為かは定かでないが、足のももと膝にに違和感がある。
それでも走る、只ひたすらに。その振動でグリフォンの頭だった物の一部が顔に着く。脳の中身だろうか、ピンク色でグロテスクな見た目をしたそれは血液を垂らしながら揺れ動く。時々、指令が残っていたのか目玉が重力に逆らって動き出すもんだから尚嫌である。
気持ちのいいものではないが、今更そんな悠長な事を言っていては魔物に殺られてしまう。
念のため《連絡士官》に一報をいれておこうとしたが、うんとも寸ともいわない。
通信が妨害されているようだ。




