狂信者とバルトール2
「やっぱりそれだけの値段はするんだな」
「そうだね......正確性、耐久性、そして目覚ましの機能が付いていて、尚且つ魔石もだから......でも安くできるよ!お父さんの名前も使えば大銀貨2枚位にはできるから!!」
「いいよ。これぐらい」
そうして俺は会計で小金貨3枚、大銀貨6枚を財布から取り出す。
「......改めて思うけど君の財源ってどこから来てるの?」
「伯爵家ともなればそれなりにお小遣いも貰えるぞ」もちろん嘘だ。一応、特別魔法大隊にも給料と手当は出ている。それを数年間、殆ど使わずに貯めていればそこそこの贅沢品は苦もなく買える。
「へぇーそうなんだ」と興味のなさげな声で言う。
「次はどこへ行くんだ?」
「普通、こういうのは君が決めるんじゃないのかい?」
「そう言われると返す言葉もない。なにぶんあまり動くことも出来なくてな、下調べもほとんどできてないんだよ」一応安静にしてなければいけない状態だったので、あまり動けなかった。
「うーん......じゃあそうだね。ちょっと壁の外までついてきて」
「......ああ、分かった」今日は不味くないか。
そして物語は動き出す─────




