狂信者と会談3
二人はそれを僅かでもマシにするために動いているのだ。
レドル嬢はただ話をしたいだけと仰っているが、あの方はそれなりに考えて行動しているようだ............俺がそうであって欲しいと思っているだけなのかも知れないが、そこはしっかりとしているイリヤ嬢が上手くフォローにまわってくれるだろう。
「やあ、ネルラント。かなりの人が集まったね」
「それもお前のお陰だ。今日はその分も含めてお礼をしたい」バルトールには感謝してもしきれないほどお世話になっている。
「まあね、でも君に″雇われた″んだからそれなりの仕事をするのは当たり前だよ」
「それでも、ありがとう」
バルトールと会話しながら、入ろうとする人達を取り押さえたり、宥めたりしながら時間は過ぎていく。
そうして扉が開く。
「お二方とも終わりましたか?」
「ええ。とても有意義なお話が出来ましたわ!」
「はい。クラエスさん、この後どうですか?」
「もちろん行きますわ!」そうしてレドル嬢は皇女殿下を強引に手を引っ張って走って行く。
どうやら二人とも根本的な所で似ているからか、気が合うらしい。
「僕らも行こうか」
「そうだな。じゃあ行くか」
そういって街へと駆け出して行く。




