狂信者と日常?
バイエルンだった。
追い詰められていたように見えたが、どうやらそれによってサディーニャの攻撃パターンを見切ったらしい。
バイエルンはその口調からは想像できないほど頭のキレる奴だったようだ。
「俺の勝ちだな」とバイエルンが勝ち誇り、「チッ!負けたわ......」と苦虫を潰したような顔でサディーニャが負けを認める。
「これで満足したのか?バイエルン」
「ああ、俺は大満足だぜ!」
「アタシは満足してないわよ!」
「お前が頭を下げるならもう一回してやってもいいぜ!」
「アンタ、一回勝っただけで好き勝手言って......そんなんだからネルラントに負けるのよ!!」
「まあまあ二人とも落ち着きなよ」とバルトールがバチバチと火花を散らす二人を諫める。
比較的穏やかに日々は過ぎていく。
少し時は進んで密談が行われる日。
終礼が終わったと同時に皇女殿下と共に廊下を全力で走る。
石製の床がコンコンと音を鳴らす。
途中、出会った教師に怒鳴られるも気にしない、いや気にしている場合ではない。
そして紅茶部の部室を占領しにかかる。
幸いにもまだ誰も来ていない。
ここまでは計画通りだ。
後は余計な奴さえ来なければ──
「おう!ネルラント何企んでんだよ」
やっぱり来た。
「何してるの、早くいつもの訓練するわよ!」
ハッピーセットのようにサディーニャもついてきた。
「ネルラントどうしたんだ?終礼が終わるなり走って」
一番来てほしくない面倒くさい奴が来た。




