狂信者と朝9
そうして急ぎ反省文を書き進める。
反省の言葉など適当に紡げば問題ない。プライドなんてクソ食らえ、何を思い悩んでいたのだろうか。
「おはよう!朝から何やってるんだネルラント!」
「反省文だよ、って誰だ?」
「おいおい忘れちまったのか?」
この声の調子と言葉遣いからして───
「思い出した。マルクス・フォン・バイエルン。クラスの厄介者に何か?」
自嘲した物言いで対応する。
「そんな謙遜するなよ。それとマルクスでいい」
「謙遜ではなくて事実だ。見ていただろうに」
この際コイツがこのクラス最強決定戦以前に俺をどう思っていたかは言及しないことにする。
「それで何か?」改めてバイエルンに問う。
「何もないぞ。お前と話してみたい、ただそれだけだ」
「強い奴と話をしたいのなら皇女殿下と会話の一つや二つはできるだろ」
「......なぜマリア様の話が出てくるんだ?」
「現状、クラスの中で一番強いのは皇女殿下。そしてマルクスは強い奴が好きなのだろう?」
「何か勘違いしてないか?俺は単純にお前の戦い方に興味が湧いただけで、マリア皇女と戦いたいわけじゃねぇよ」
ちょっぴり勘違いしていた。




