112/169
狂信者と魔法実技18
人間というのは間違いをする生き物で、間違いをしない人間というのは存在しない。
間違いをしない人間が居たのならばそいつはきっと神に近い″ナニカ″だろう。
そして魔方陣というのは人間や、魔族などが戦争をする度に改良されてきた。
その為、多少雑で間違った魔方陣や、詠唱でも、威力は若干落ちるものの、発動するのだ。
もちろん普通の魔道士はそれで怪我をする事すら稀だが、同調者の場合、関係ない他の空気中の魔力が反応して、あっという間に大怪我に繋がる。
しかし、完璧に扱いこなせていれば魔道士として大成するのは間違いない。
それに加えて皇女殿下が使うのは氷魔法。空気中の水蒸気を凍らせて相手を追い詰める。 オマケに帝国の中でもヴィタメールは湿度が高い。
同調者の性質を十二分に生かせる魔法だ。
空気中の魔力に氷魔法を伝え、それが水蒸気を集めて、あっという間に相手の手足を凍らせて動けなくする。
攻略は困難を極める、いっそ言葉で惑わすかと考えるぐらいには強い。




