狂信者と魔法実技17
もちろんメリットにもなるがその分デメリットも大きい。
デメリットとしてはまず、細心の注意を払わないといけないこと。
空気中の魔力の波とほぼ同じなのだから、少し魔法を唱えるだけでも大火力の魔法へと変化する、それ自体は魔道士としては羨ましい限りだが、空気中の魔力というのは魔法を発動した者の周囲にも当然あるわけで、下手をすれば魔法を発動した魔道士ごと死にかねない。
つまりは常日頃から爆弾を抱えたテロリストに近い。そのスイッチは少しでも操作を誤ると自らと周囲に多大なダメージを負わせる。
それに加えて波が変質してしまえば普通と変わらない。初撃で波を混乱させれば普通の魔道士として戦える。
二つ目のデメリットは普通の魔道士よりも詠唱が長いこと。
これは先に挙げた細心の注意を払わないといけないことに関連する問題だ。
当たり前の事だが、空気中の魔力と同調している状態では注意を払わなければ死にかねない。
その為、魔方陣の術式が本当に合っているのかどうか、詠唱を間違えていないのかどうか、そういった事をいちいち確認する必要が他よりも多い。
というかこれをしていなければ、ほぼ若い内に死んでしまう。




