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⑶『お茶漬け狂い』・・・終わりに
⑶『お茶漬け狂い』
・・・終わりに
㈠
お茶漬け狂いについて、述べてきた訳だが、そもそもが、お茶漬けとは日本の伝統の食事らしい。江戸時代中期以降に、始まったと言われるこのお茶漬けが、日本人の感覚を狂わせないはずがないのである。最早、日本人の身体に組み込まれた、このお茶漬けの味を味わう感覚は、どこの国よりも、発展しているだろう。
㈡
お茶漬け狂いは、まだまだ執筆出来そうだが、今章で、終わりにを迎えるにあたって、一応述べておきたい。お茶漬けの伝統を、後世まで、日本に残すべきだ、と。江戸時代から続いてきているのなら、絶えることはないだろうが、日本人にとってはお茶漬け、お茶漬けにとっては日本人、なのである。
㈢
特に、この寒い冬の時期などでは、お茶漬けは身体を温め、まるで冷えた体に奇跡を降臨させたかの様な、感動を与えてくれるのである。楽しい、嬉しい、懐かしいの、言葉達が躍るくらいに、お茶漬けは胃の中で踊り、人間を狂わせている、という事で、終わりにとして、結ぼうと思う。