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⑴『お茶漬け狂い』・・・お茶漬けに狂う理由
⑴『お茶漬け狂い』
・・・お茶漬けに狂う理由
㈠
お茶漬けに狂う理由としては、多々あるが、或る一つの理由としては、簡単に調理出来るからだということが挙げられる。これは、最早、調理、と呼ばれるかどうか、分からないくらいの、簡単すぎる調理なのだが、この簡単過ぎる様が、お茶漬けに狂う理由なのである。誰でも、簡単には多少はひれ伏すものだ。
㈡
また、お茶漬けは、一般的には、朝食に食べられることが多い様だが、自分は夕食にしている。というのも、夜に大量に食べた場合、寝苦しい悪夢を見ることが多々あり、悪夢に狂わされることが辛いので、お茶漬けの少量で済ませられる夕食は、とても自分に適しているのである。これも、狂う理由の一つである。
㈢
お茶漬けには、一種の陶酔がある。あの、白米に振りかけられた少量の粉の様な物が、お湯に溶けて混ざる時、化学反応の様に変容し、口に素晴らしく馴染む味になることが、一種の奇跡的陶酔を呼ぶのである。お茶漬けに狂う理由としては、一先ず、この様な上記したものがある。