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とある日の朝ご飯~目玉焼きトーストにイチャイチャを添えて~

 朝もやがかかる丘の上で、僕は元勇者の少女とキャンプをして、朝ご飯を用意している。

 しっかり焼き目のついたさくさくトーストに、目玉焼きとカリカリになるまで炒めたベーコンをのせて、皿に置く。

 その皿を赤髪の少女の前に置くと、少女は目を輝かせながら僕の方に視線を向ける。


「美味しそう。フェンツのご飯はいっつも良い匂いがする。冒険していた時は外で食べるご飯って不味かったのに」

「あはは、ありがとうヨルハ。冷めない内に食べよう」


 僕がそういって椅子に座るとヨルハは口をあーんと開けた。

 どうやら食べさせて欲しいらしい。すごく恥ずかしいけど、僕は彼女の口元にトーストを近づける。

 すると、ヨルハは僕の手を掴んで、トーストに食いついた。


「美味しい。フェンツの手も握れて、口の中も手も幸せ。フェンツのお嫁さんになれて良かった」


 そして、僕の顔が真っ赤になるようなことを平気と言ってくるヨルハから、僕は顔をそらす。


「今日のお昼はこの前の街で貰った新しいレシピがあるから、楽しみにしてて」

「うん、楽しみ。今度はどんな味がするんだろう?」


 勇者が魔王を倒した後の世界で、僕は元勇者ヨハネの夫となり、街から街へ新しいレシピを求めて、ヨルハに美味しいご飯を食べさせる旅をしている。


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