第5話 身体能力
鳥の鳴き声が洞窟に響き、目が覚める。
「お兄ちゃん、おはようございます。」
「あともうちょっと〜」
正直朝は弱いからまだ眠い...
「もう、お兄ちゃんったら〜起きてください。朝ですよ。」
「今何時だ〜?」
と携帯見る。
だが、時間は記載されていない。
「そういえばいつもの癖で携帯みちまったけどこの世界には時間という概念がないんだな。」
そろそろここに留まるのは危険だなと思い、旅の準備をする。
とその時。
「痛!」
と結衣が叫び出す。
「どうした?!結衣!」
と結衣の手から赤い液体がポタポタと。
すると急に俺の後ろに殺気を感じた。
「お兄ちゃん気をつけてください!敵です!」
やばい!と思い、亜空間を後ろに作る。
すると声が...
「やるな、俺の攻撃を回避するとはお主の名前は?」
「俺か?葛城竜司だ。」
(かつらぎりゅうじ)
「ほう、かつらぎりゅうじか
では今回は見逃しておく、次は覚悟しとけ」
そう言うと殺気が無くなった。
「大丈夫か、結衣」
結衣が顔を歪めながら、
「大丈夫です!お兄ちゃん」
「結衣、どう見ても大丈夫じゃないだろ、今すぐ手当てをするからな」
そう言うとバックから包帯を取り出し結衣の腕に巻いていく。
回復剤も飲ませよう。
「結衣、これ回復剤だ」
「ありがとうございます。お兄ちゃん」
「だがここは危険だ。移動するぞ」
「とりあえずここでいいか」
もう太陽が真上に。
「もう昼か〜 しかしだいぶ歩いたな。結衣、怪我の方は大丈夫か?」
「大丈夫です。もう治りました!」
それにしても回復剤すごい効き目だ。
さっきの敵すごい殺気だった。
敵に能力がバレたのは痛いな...
そういえば身体能力も上がっている気がする。一回試してみるか。
「結衣、バック持っててくれ」
「え?」
「まあ見てなって」
すごい勢いで地面を足で押しジャンプした。するとすごいいい景色。軽く10メートルは飛んでるぞこれ
ドン
「えぇ!」
「やっぱ身体能力上がってるな」
「すごいですお兄ちゃん!
私もやってみます」
ジャンプをしてみる、だが全然飛ばなかった。
「あれなんで、私は...」
「ちょっと待ってな心当たりがある」
と言い携帯を取り出し何かを開いたようだ。
倒した敵の数1
身体能力が強化されました。
と書かれていた。
「見ろ結衣」
結衣は携帯を見る。
「ほんとだ。倒した敵の数で身体能力が上がっていくんですね!」
「多分そう言う事だ。」
初心者殺しも出てくるだろう、なんなら裏切りとかも...
これからは注意していこう。
「よし!結衣密林を抜けるぞ!」
「はい!」
そうして密林を抜け、ジャングルに突入した。
バックの中身
回復剤残り2個
食料
回復剤の治る範囲
骨が折れる、深めの傷、手が千切れる