序章01 アレクシアは5歳です 転生しました
辺境伯令嬢に転生したけれど悪役令嬢じゃないよね?を読んでくださいました方
今回初めてご覧になられた方、今回は削除されないように努めますので
お付き合いして頂けますと幸いです。
書き直しますので、以前とは設定等が違う点はご了承ください。
改定
2021-01-02
ザーー
雨降りの深夜に俺はトラックを大急ぎで飛ばしている。
客からのクレームで急いで顧客先への緊急便だ。
しかしこれまで4日連続の24時間勤務のお蔭で気力体力共に限界となっている。
「ん、意識が飛んだ、、あああああ!!」
意識が飛んだ事に気づいたら突然目の前に人の姿を視認した俺は、慌ててトラックのハンドルを左に切るとガードレールを突き破り崖へ転落していった。
それと同時に俺の意識もそのまま飛んでしまった・・・・・・・・・
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(んー何だか体が軽く感じるな)
目を閉じたまま考えて見る。
そういえばガードレールを飛び出した時に意識が飛んだんだなという事を思い出した。
という事は病院かなここは?と思い目を開けて見る。
質素だけれど高級そうな木材が石壁?に貼られ、適度に飾り立ててある部屋?そして自分を手を見ると小さな子供の手をしている??
そして焦りながら布団を捲ると子供の体になっていた!!!
「ナンジャコリャー!!!」
ベットの上から上半身を起き上がらせ自分の体を見てみると確かに子供だ。
目線の位置が低すぎるのに違和感を感じるともう一度ベッドに上半身を倒す。
倒れても大した音がしない、子供だ…
そして現状を把握しようを考えると頭の中に何かが流れてきて違和感に耐えられずそのまま呆けていると、年齢が14.5歳位に見えるメイド服姿の少女が駆け寄ってきた。
「::::・・・・**目を醒まされたのですねお嬢様」
知らない言葉で声を掛けられるも同時に意味が少しズレて翻訳されて聞こえるような不思議な感覚だ。
金髪の美少女…時々かすんで濃緑というかぼやけて…で瞳が緑?ん?茶?ぼやける?
取り敢えず視界がぼやけた疑問は置いておいて、取り敢えず問いかけて見る事にした。
「貴女は誰ですか?」
「::::・・・・**何を仰られてるのですかお嬢様?」
理解できない言葉の後に遅れて理解して聞こえるけど何で日本語じゃない事場を理解できてる?
とはいえ、俺の言葉が通じているし?何とか頭で考えながら喋ろうとすると自然と言葉が頭の中に浮かんで出て来る。
「ごめん言葉が上手く出ないんだ」
かなりテンポが遅いが何とか会話が出来そうではあるかな?そう思っているとメイドさんは少しお待ちを告げ部屋から去っていった。
周りをよく見るとベットと、椅子とテーブルと衣装タンスしかない部屋。
よく見ると図鑑のような本と見た事が無い様な質感の紙。
そしてTVや計測機器もない病室とは違う部屋だけれど生活感が無い部屋。
これは愛読している異世界転生小説みたいだなこれは。
そうこう思案していると、身なりの良い男女が入ってくる、夫婦だろうか?
「意識が戻ったのかアレクシアよ」
金髪で青い瞳の男が冷たい視線でベットの上の私を見下ろしている。
何か眼力が強い男だな怖いけど、それとアレクシアがここでの俺の名前か困ったな、対応としては記憶喪失でも演じてみよう。
ついでに愛読しているラノベとかを参考にして子供を演じて見る事にした。
「あのぅ、ここはどこですか?」
たどたどしくも子供っぽく答えてみると男の表情が険しくなってくる。
そしてピンク色の髪をした薄い赤目の人が驚きの表情を浮かべながら覗き込んできた。
彫が深い北欧系の顔にピンク髪が凄い違和感なのだが地毛みたいだけどうーん。
「貴女私達の事が判らないの?あいかわらずあんぽんたんなままなのね、私は貴方のママのオリアーナよ判らないの?」
「ごめんなさい、わからないですごめんなさいです」
そう告げると女の人が慌てて離れ何やら二人で話し始めている。
会話を盗み取るとどうやら私は階段から転落して、頭を強打。
1週間程昏睡状態だったらしい、それと俺の話し方に違和感があるようで何やら疑っているようだ。
「わかった、落ち着くまで暫くは休んでろ」
「アレクシア、何かあったらそこにいる侍女のルーシーに頼みなさい」
そう告げると二人がそばを離れると、その後ろを二人の年配の男女が後を追っていってそそくさと部屋から去ってゆく。
その後ろ姿に頭を下げてメイドがそれを見送ると、俺の所に戻ってきた。
「あのぅメイドさん、今の人達は私の両親なのですか?」
「そうで御座いますよ、お嬢様本当に判らないのですか?」
「はい、何が何やらです、ちなみに今までの私はどんな感じだったのですか?」
そうメイドに問いかけると表情を曇らせるも教えてくれた。
どうやらこの世界の私は問題児だったそうで、奇声を上げで徘徊したり噛みつき暴れまわったりとこの家では腫れ物扱いされる子供だそうだ。
「という事は、こんな風にメイドさんに問いかけたりは出来ない子なのですね」
「そうでございます、ですから私も驚いています、本当でしたら今頃は暴れ出して噛みつかれたりしていますから」
「すいませんすいません、もうそんな事はしないですからこれからは私を助けてください」
そう告げながらベットの上でメイドさんに頭を社畜の時みたいに下げていた。
いつもの口調に戻ってしまったのはご愛敬という事にして、転生した異世界で生きるには誰かしら味方がいないと無理ゲーだ。
幸いメイドがいる家の子みたいだから俺の転生先?は良い所の子っぽいしな。
そしてメイドを見るとメイドの目には何やら生気が宿ったように見える。
先程までの死んだような眼とは違う。
「頭をお上げくださいお嬢様。
私はお嬢様の御爺様で有らせられますエドモンド様より躾や身の回りのお世話するよう命じられておりますが、今のお嬢様でしたら申し分も御座いません、謹んでお受けいたします」
「何やら大仰しいけどお願いするね・・・えっと・・ルーシーさん」
「いえ、ルーシーで結構ですよ使用人ですから呼び捨てでかまいません」
「なら私もお嬢様でなく名前を呼んで欲しいです」
「判りましたアレクシアお嬢様」
まあ、アレクシアという名前に慣れる為には程よく名前を呼んでもらうのが一番だよなと思っていると、突然の尿意に襲われるが何か違和感が・・・溜めが無い?
慌てて股間に手を当てるとチン〇ンが無い!!!
まさか女に転生か!!!
慌てて立ち上がるが足元に力が入らずにすぐと倒れると、慌ててルーシーが駆け寄ってきた。
「アレクシアお嬢様、どうされたのですか1週間も寝ていらしたのですから、立ち上がろうとなされても無理ですよ?」
「ルーシートイレに行きたいけど立てないし動けない助けて!」
「はい只今お運び致します」
そう告げると小柄な体のルーシーが俺を抱きかかえて、一目散にトイレまで運んでくれた、そして寝たきりだった時の為のオムツを外されると洋式便器に座らされる。
前世の洋便器とは指して変わらない事に驚いていると自然と、
「チョロチョロ・シャー」
ああっ、気持ちいいけど腿やお尻辺りまでしぶきが飛ぶから女性って大変なんだな、そう思いなが備え付けの紙で丁寧拭き取ると、様子見なのかルーシーがいきなり入ってきた。
取り敢えずは驚かないよ。
「ルーシー呼んでないよ?」
「すみませんきちんと拭かれてますね、今のアレクシア様なら安心です」
「前って酷かったの?」
俺の問いに目を逸らし遠くを見つめてる…
問題児だったんだな。
「それはもう…、ですが今日は私が拭かさせてもらいますね」
「ややだ、恥ずかしい…」
ルーシーに秘所を懇切丁寧に拭き取られて恥ずかしさに、ぼーっと呆けているとそのまま持ち上げられて移動する。
そしてトイレの鏡に俺の姿が映ると、ショートボブな長さのピンク色の髪をした少し陰のある美幼女が映っていた。
これがこの世界の俺?少し頬がこけてるけど、紅い瞳が母親より濃いからバンパイアみたいだけど…
「すごくかわいい」
「アレクシアお嬢様、鏡を見られるようになられたのですね」
「どうゆう事?」
「以前でしたら部屋にある姿見の類を全部割られた事が御座いまして、それ以来自分からお姿を見ようとなされませんでした」
「そうですか、今なら良く見たいから部屋にも欲しいです」
「判りました、もう少し落ち着いたら侍女長に申請を出してみます」
鏡をカチ割るって以前のアレクシアって何者?と思いながら帰りもお姫様抱っこをされて部屋へと戻るのであった。
抱っこされてるうちに俺の体が幼女サイズと実感させながら、ああこれからどうしようか?そう考えると先が思いやられる。
そうだまずは、
「ねえルーシーパンツ欲しいです」
おむつを外された後何も履かされていない状態はつらいので頼んでみることにした。