ちょっといい加減過ぎない!?
私の職場に、いい加減な男がいる、、、!
例えば、、、?
『チョコレートを1日、ひと箱食べると頭の回転が良くなるらしいよ~
その時に、コーラーも一緒にがぶ飲みするといいって~!』
『へーえ! そうなんですか、、、?』
『毎日さ~頭皮にいいらしいから~髪の毛を引っ張ってるよ~!』
『えぇ!? それって? 薄毛の人にいいって事ですか、、、?』
『あぁ、そうそう! 俺も髪の毛の心配してるからな~アハハ~』
『肩が凝ったら? 気合で【ガアアアアーー!!!】って大きな声を出せば
肩こり解消するらしいよ~』
『・・・まさか!? そんな事ないと思うんですけど、、、?』
『猫舌の人がアツアツのラーメンを食べる時は、氷をたくさんラーメンに
入れて食べると? 火傷しないって~!』
『・・・・・・』
『寒い時にアイスが食べたくなったら、、、? これは! 温かい食べ物
なんだと思って、アイスを食べると寒くないよ~!』
『・・・もういいですよ! そんな事ありませんから!!!』
『俺の話、信じてないでしょ~!!!』
『あぁ! はい!』
▼
このいい加減男の名前は 『西原 幸利』 54歳の親父ギャグや
いい加減な事を周りにいる人たちの前で言うのが好きなオヤジ!
私の名前は 『深澤 かなみ』22歳で、このいい加減なオヤジと
同じ職場で働いている。
*
初めて聞いた時は、このオヤジの事を信じていたが、、、!?
それが毎日になると、、、?
もう私は、このいい加減なオヤジの事を信じないようになっていた、、、!
なにしろ! 次から次へといい加減な事ばかり言うから、、、。
あんまりにもいい加減過ぎて、あきれる時もある、、、!!!
以前は、こんな事もあった、、、!?
私に真剣な表情で、このいい加減オヤジがこんな事を言ってきた、、、!!!
『あのね? 俺は、かなみちゃんの事が好きなんだよ!』
『・・・そういう事って! 冗談でも言わないでください、、、!!!』
『本当なんだよ~俺は、かなみちゃんの事が好きなんだよ~!』
『もう西原さんの事なんか知らない、、、!!!』
『ちょ.ちょっと! 待ってよ~かなみちゃーん!!!』
▽
こんな事、、、いい加減な気持ちで言って欲しくない!!!
何なの! あのいい加減なオヤジは、、、!!!
・・・そんな風に思っていたのに、、、!
気が付けば、、、?
毎日、私の顔を見れば言うようになってきた、、、!!!
『俺はね! かなみちゃんだけが好きなんだよ!』
『・・・本当にやめてください! 上司に言いますよ!』
『なんで、俺の気持ちを分かってくれないんだよ~!』
『・・・・・・』
*
・・・でも毎日私に、【私の事が好きだ!】と言われ続けると、、、?
私もなんだか、、、?
このいい加減なオヤジが実は本気で私に言ってるんじゃないかと思えてきた!
そして、私はこのいい加減なオヤジの気持ちを確かめるためにいろいろ聞く
事にした、、、!!!
『俺は、かなみちゃんが好きだよ~!』
『じゃ、私のドコがどう好きなんですか、、、?』
『・・・えぇ!? 言っていいの?』
『言ってください!!!』
『優しいところや笑顔が可愛い、誰にでも親切で、俺みたいなやつの話もちゃん
と聞いてくれるし、黒髪がキレイでスレンダーだし、健康にも気にかけている
ところや気が利くし、頭の回転もいいし、器用で不器用で、正義感もあるし...。』
『・・・ちょ.ちょっと待ってください! まだあるんですか?』
『うん! まだまだあるよ~! ただ俺はかなみちゃんが好きなだけだよ~!』
『・・・もぉ~西原さんのバカ!!!』
『そんなところも、かわいい!!!』
▼
なんだか、、、?
知らないうちに私は、このいい加減なオヤジの事を好きになり始めている...!?
こんな風に、ずっと【好き】って言われたら、、、?
私だって! 好きになるじゃない、、、!!!
*
でもまさか、、、!? この後、、、。
私が、このいい加減なオヤジ54歳と交際するとは、、、?
・・・誰も思ってもみなかっただろうな、、、?
バツ2の2人の元奥さんに1人ずつ子供がいる、、、!
このいい加減なオヤジと私が、、、!?
誰にもバレないでしかも、、、!?
今は私の家で同棲までしてるなんて、、、!
口が裂けても、、、!
絶対に言えないじゃない、、、!!!
最後までお読みいただきありがとうございます。