6.新たな世界で無体満足
約束の5日が過ぎた。拍子抜けするほど、楽勝のゲームクリアだ。
(神様!約束の5日が過ぎたぞ!)
(つまらなかったですね、実につまらない結末でした。でも、約束ですので仕方ありませんね。おめでとう!!今日からあなたも神です!さあ、何の神になりますか?)
(何の神って、そんなにたくさん神様っているのか?)
(もちろんですとも。貧乏神、疫病神に福の神、死神に・・・それで、あなたは?)
(そういえば、お前は何の神様だ?)
(私はもちろん、疫病神ですよ)
(やっぱりな、そうだと思ったよ。どんな神でも、何でも思い通りに出来るのか?)
(そうですねぇ、何でもとまではいきませんが、ある程度なら可能ですよ!)
(なら、俺はゲームの神様になる!この世をゲームみたいな世界にしてやる。チートありありのな!)
(分かりました。よく分かりませんが、ゲームの神様におなりなさい!!)
(分かったのか分からなかったのか、どっちなんだ?まぁ、そんなことはどうでも良い。もう、俺は神になったんだな?)
(はい、新しい神になりましたとも)
「イッシッシッシッシ(笑)さんざん俺を小バカにしてきたやつら、手始めにスライムにでもしてくれようかな?」
自分で言ってておかしくなったが、気付けば普通に声が出ていた。
「あれ?声がでてるよ。普通に話せてるし、俺」
(はい、ゲームも終わりましたから、あの素敵な能力も消えてますよ)
それでは、神様になった記念。最初の力はこれだ!
(健司の過去の傷を忘れさせ、家族が死ななかった世界になれ!)
辺りがまばゆい光に包まれ、目の前に健司が現れた。
「よお、敦。やけに嬉しそうだな?」
「まあね、姉ちゃんは元気か?」
「相変わらず口やかましいけど、元気だよ」
「今度は、悪く言ってやるなよ」
「は?何を言ってるんだお前?」
「何でもない、こっちの話!」
「敦くん、おはよー!」
「千尋、おはよう!大きくなったら俺と結婚してくれ!!」
「ひぇー~、敦くん、いきなりなんて事を言うの?しかもそんなに大声で!」
(ヒューヒュー!頑張れよ!)
黄色い声援が辺りを包む。
「敦くん、ありがとう!嬉しいよ」
「千尋の願いはもうないのか?」
「いっ~パイあるよ。えっとね、それは・・・」
「おいおい、聞いてないぞ、そんなこと!一緒にいられて結婚出来れば良いんじゃなかったのか?」
「それは、それ!えっとねー、一緒に美味しいものを食べるでしょ?お出掛けしたり・・・」
「分かった、分かった。全部まとめて俺が叶えてやる。安心して待っててくれ!」
「でも、敦くん、この前は安心出来なかったよ?(笑)」
「今、それ言っちゃう?言っちゃうわけ?(笑)」
(あはははは~)
こうして、俺たちは退屈ではない日常を取り戻した。
今度は、ファンタジーに満ちた世界にでもしてやろうかな?
でも、その前に、折角会話ができるようになったのだから、もう少し今の世界を楽しむ事にしよう。
これからは何でもアリだ!俺は今後の楽しみを胸に3人並んで歩いて行った。




