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永遠の好き

作者: 深歩

君を一で表すと


ただの『クラスメート』だった。


最初の印象なんて最悪だった。


意味のわからないことを言い出すし・・・


でも、途中からこんなことをおもってた。


『こいつ、いい奴なんだ。』


そこからまた発展して


『好き』・『大好き』


もう取り返しのつかないところまで君を愛した。


君が私のことを好きになってくれるまで・・・



第1話


私、米沢美保は中学1年生になった。


知らない人ばっかりの学校で友達なんていなかった。


「ねぇ。君、名前は?」


「え、み、美保。」



「へぇ〜。可愛い名前だよね。美保・・・かぁ」


そんなに可愛くないよな・・・?私はそう思った。


「私はね、早坂みりっちゅうねん。あっ!忘れとってん。ウチ大阪からこの前転校しとってん」


「へぇ〜。よろしく。みり・・・可愛いと思うよ!」


「ありがとぉ!」


そう言うとみりはかわいい笑顔を見せてくれた。




「あぁ!!み、美保みてぇ!あそこにかっこええ人おるで!見てみぃ!ほらそこ!そこ」


そこまで好きなタイプではなかった。


「えぇ〜そうかな・・・?分かんない。」


その男子はちょっと制服の着方がぎこちないから、新入生だと思う。


髪はきれいな黒色をしていて、目の色は透きとおった青色の瞳。


「わぁ〜惚れたかも・・・って・・・ねぇ、1組入ってったんやけどぉ!!」


「おんなじクラスなんだね。」


「うれしいわぁ!」


そう、この笑顔・・・人を引き付けてしまうこの笑顔が可愛くてしょうがない


そんな笑顔に見とれていると・・・



ドンッ!!



音をたてて私にぶつかってきたこの男・・・


いずれ私が愛する男。


今の私はまだ知らない・・・。







第2話


その時なにか変な感覚があった。


その男は校則違反の茶色の髪にネックレス、瞳は黒。


(なに、こいつ・・・先輩に目ぇ付けられると思う・・・ってべつにうちのことじゃナイしっっ!)


「オイ・・・なんだよ。教室入れねぇじゃん。邪魔。どけ」


「え?あっ・・・は、はい・・・・・?」


こ、怖ぁ〜!


「感じ悪いわぁ。それに比べてこっちはサイコーや!」


チラッとこっちを見た彼はツカツカと駆け寄ってきた。


「え、えと・・・名前は・・・?お前・・・」


「み、みりやねんけど・・・?」


びっくりしているようだ。悪口を話していたからなんか言われると思ってた


「か、かわいい・・・み、みりってよんでいい?俺、兼。よろしく。」


みりも私もなにがなんだか分からなくてただ呆然と兼の方をみていた。






次の日・・・


「なぁ!お前の名前は?きいてなかっただろ?」


「う・・・ん・・・・・。美保・・・」


名前を聞かれたときなんか心臓の奥の奥でなにかが生まれた。


「へぇ〜。美保かぁ・・・ふーん俺・・・」


兼がそう言いかけた時、私の口は動いていた。


「けん。・・・兼でしょ?あんた。」


「知ってんの?俺の名前・・・」


「うん。」


だって・・・印象的で頭に残ってた。


なんか、胸の奥深いところで、なにか本能が警告している。


だけど、なんて警告しているんだろう・・・


何にもわからない・・・


というか・・・いまは知りたくない・・・・・



なんか・・・こわくて・・・





「おっ!美保&みり!やっと来た!」


「わぉ!シュウくんてヤッパかっこええ♥」


今日はなぜか私とみりと兼とシュウで買い物に来ている。


・・・・・やっぱり・・・なんなんだろう・・・


この胸をギュウゥって締め付けるこの思いは・・・


あの日・・・兼に出会ってからこの変な感覚に襲われる。


どうしたんだろう・・・


幸せそうな兼の顔を見ているとなんかわかってくる



――――――――――――――――――――――――――好きなんだ・・・







第3話

私の隣でキャァキャァはしゃぐみりを横目にわたしはずっと兼の方ばかりをみていた。


兼はきずいていない・・・


だけど・・・兼の隣にいたシュウはこちらの視線にきずいた


「・・・・・・・・・・」


何だろう・・・なんか比べられている気がする・・・みりとわたし・・・


「美保ちゃん。チョットいい?」


吸い込まれそうな、まっすぐな青い瞳に少しだけ、憧れた・・・


その光景をみりは見ていた。


少しだけ、悔しそうな顔をしていたがすぐにいつもの可愛い笑顔に戻った。


「ねぇ・・・シュウくんは、美保のことが好きなのかな・・・」


私は背中を向けているから気がつかなかった。


みりは泣いていた・・・


兼はそれを見て、その日するつもりだった【告白】ができなかった・・・


ただ・・・ただ、シュウと私の方を真剣な眼差しで見つめていた・・・・・






「ねぇ、美保ちゃんは兼のことが好きなの?」


・・・どういっていいのかわからなかった・・・


「・・・・・・・・・・そう・・・みたい・・・」


わたしだって、「すきなの?」なんて聞かれてもこっちだってよくわからないんだもん


なんであんな最低・最悪の男にひかれたのか・・・・・


なんで・・・・・・なんで・・・・・?


「そっか・・・。俺、入学式の時すれ違っただろ?そん時から・・・すきだった・・・・・」


人を好きになるのはじめてなんだもん・・・初心者なんだもん・・・なんにも・・・わかんないんだもん・・・


告白されるの・・・・・・・・・・・・・・・初めてなんだもん・・・






どうしていいのか・・・わからないんだもん・・・





「・・・・・・・・・・・・・・・・・ごめん。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「ごめん。私、本気みたい・・・兼が・・・好き!」



第4話


―美保――――――


そう、大好き・・・


今、思えば、なんで好きになったんだろう・・・


それは・・・運命って物があったから―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――。







―みり――――――


私は、ヤッパリだめだったぁ・・・


美保は可愛いもん・・・。


でも、美保に負けたくない。


私、思ってたよりシュウくんのこと


―――――――――――――――好き―――――――――――――――







―兼―――――――――


みりの横顔から見えた1粒の涙・・・・・・


悲しみ、苦しさ、悔しさ・・・


全部の感情が入り混じって出てきた涙・・・


俺はシュウに勝てないのか・・・?


でも、みりみたいな奴他にいねぇ・・・


かなわなくてもいい・・・・・


俺だってみりが悲しい時、泣きたい時は助けたい。


少しくらい、らくにさせたい・・・・・







―シュウ―――――――


はぁ〜・・・・・


ふられちゃった・・・でも、本気なんだ・・・


これからは美保ちゃんのサポートをしていきたい


美保ちゃんの力になりたい・・・・


それでダメだったら俺はあきらめない・・・


本気だから・・・・・





――――――――――このとき4人の気持ちが少しずつ変わりだした―――――――――――――――――




第5話

はぁ〜私、どうすればいいのかな・・・


告白って言ってもまだ出会って2週間・・・


まず、なにをするべきなのか・・・


なにをどうしていいのか・・・


べつに好きになってほしいわけではない・・・


でも、すこしだけ・・・たった1センチでもいいから気に入ってほしいの・・・・・


高望みかな・・・・贅沢してるかな・・・?


いいよね。ちょっとくらい・・・


贅沢って言われても、みんなからきらわれても君を見ていると乗り越えられる


有今、わたしは兼のこと【好き】なんじゃない・・・愛してる・・・


世界を敵に回しても、君がいうことは信じたい・・・



そう君のいうことに逆らいたくなかった・・・・・・のに・・・・・


「美保・・・あのさ・・・・・」


兼だった――――――――――――――――――――。


しってるだ「ん?なに?」


「俺、どうすればいい?好きなんだ・・・みりのこと・・・本気で、でもみりはシュウのこと本気みたいで・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・」


どうすればいいなんてわかるわけないじゃん。


わたしだって本気で人を好きになったことないんだもん。あんたがわたしにとっての【初めて】なんだもん。


「あのさ、協力してくんね?1人で悩みたくねぇし・・・」


「・・・・・・・・・なん・・・・・で・・・?」


「へっ??」


なんでわたしがあんたに協力しなきゃいけないの?


「じゃぁ、私、あきらめなきゃいけないね・・・・・」


「へ・・・?意味分かんない何??」


「―――――――――――――――――――――好き、あんたのこと好きって言ってんの!!!」


「あっっ!まてっ・・・」

 

私はがむしゃらに走って逃げた・・・


「はぁ・・・はぁ・・・」


うぅ・・・もう・・・だめだ


なんであんな言い方しちゃったの?


わたし・・・どんだけバカなんだろ・・・


君のことほんとほんとのに大好きなのに


ポロリ、ポロリと涙がこぼれ落ちてきた・・・




―一週間後――――――


「・・・み、美保・・・」


やさしいシュウが声をかけてきた。


「兼からきいた。大丈夫?兼、心配してた。」


「ねぇ・・・私・・・どうしていいのか・・・分からなくなっちゃった・・・」


そう言って泣きじゃくる私をみてシュウはやさしく肩を抱いてくれていた。


「シュウ・・・わたし・・・もう分かんない・・・・・こんなに・・・辛いんだね・・・知らなかった・・・」


「つらい・・・でも、あきらめたらなんにも変らないんだよ・・・?ね?」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん。・・・・・・」








第6話・・・


もう、夏になる。


クラスのふいんきにもなれて楽しい毎日をおくっている。


そんな毎日の中で、たった1つ1つだけ変わってないコトがある。


それは、兼への想い・・・




出てきた答え・・・・・







――――――――――――――もう一度、最後のチャンスが欲しい

                    もう一度、告白をする!――――――――――――――――――――――




「・・保・・・美保・・・」


みんなが泣いてる・・・なんでなの?


あれ・・・?私がいる・・・・・



ズキンッ!



わたしの頭に衝撃が走った。


―――――み・・・んな・・・・・たすけ・・・・・・―――


「・・・・ん・・・・・」


「―――――――――――――美保!!」


「・・・・・?だ、誰・・・ですか。」


「―――――――――――――――――――――――――――えっ――――――――」


何を言っているのこの人たちは・・・


「お・・・俺だぞ・・・!兼・・・!美保・・・おまえのことを好きになった男だ!」


「―――――――――――――け、兼!う、嘘・・・みりは・・・?」


「俺、いなくなってなんで気付くんだろ・・・好きだ!おまえと一緒に居たい・・・・・」


パパもママもびっくりしていた。


もう、治らないほどひどく怪我してしかも、記憶喪失になってみんな泣いてたのに


たった、たった1人のおっきな愛でわたしの記憶が全部戻った。


「・・・・・・・・・ぅうっす・・・好きぃ!兼・・・っのこ・・・・・と」


「うん。言われなくても俺が一番知ってる。」





―――――――――――――永遠に愛してる。――――――――――――よりも私たちの場合、



――――――――――――――――――――――――――永遠の好き――――――――――――――って言ってほうがあってるのかもしれない






















「――――――――――この方を新郎とし、一生愛し抜くことを誓いますか。」










             ―――――――――――――――――――――はい。誓います。―――――――――――――――――――――――














どうでしたか?

私の名前が出てますがこれは実話ではありません。

楽しくよんでいただけていれば嬉しいです。

美保はまだまだ未熟者なので、よんで「なにこれ!意味不明!」と思うところがたくさんあるとおもいます。

すいません。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] わたし、美香っていいます。美保先生。応援してます頑張ってください!
[一言] すごいです☆★☆★☆★☆☆★☆
[一言] すごいです♢
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