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短編s

砂嵐

作者: 古水夕旧

お解りいただけたでしょうか?私にあらすじを書く技量がないということを・・・

では、どうぞー

画面の砂嵐が唐突に終わりをつげ、代わりにそこにはお気に入りのひまわり色のワンピースを着た彼女が面映ゆげに映っている。

何だかうれしくて僕も彼女に向かって笑いかえす。

すると彼女は元気いっぱい話し始めた。



『明日はどこ行きたい?』

「どこでもいいよ、君の生きたいところへ行こう」

『水族館なんてどうかな?今ねクラゲ展やっててすっごく行きたかったの!』

「うん、じゃあそこにしようか」

『ああっでも待って待って!そいうえば表通りに新しくカフェテリアができたって言ってたなぁ!』

「それもいいね、久々にスイーツめぐりでもするかい?」

『うー・・・でもやっぱり水族館かな!じゃあ明日9時に駅前の公園!遅刻したら本当に許さないからね!」

「うん、それじゃ」

『大好きだよ』


画面は再び砂嵐に戻る。

僕は、リモコンを探して手に取り、再生ボタンを押してもう一度、

ひまわり色のワンピースを着た彼女を画面に取り戻す。


もう現実にはいない彼女の最後の約束を、

僕は、何度も何度も胸に刻み込もうと、この映像を流すんだ。


ああ、彼女の言う「明日」はいつ来るんだろうか。

夜はまだ明けない。

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