49、
「よし!」
黄色いエプロンをしてキッチンに立った。
冬休みなので母は思いっきり寝ている。
普通冬休みほど早く起きないかなぁって思うが昨日の起床時間11時だ私。
うん、しょうがないね。
助けがないが、なんとか頑張ってみよう。
取りあえずイチゴとか缶詰とかを処理していきましょうか。
2パックあるイチゴはヘタを取り、大きなイチゴ8個をそのまま置いておき、他のイチゴは小さくカットする。
缶詰はそのままでいいからボールに開けてシロップだけを他の器に移した。
さて、生クリームだな。
家には近代的機械がそこまでない。
故に、生クリームを作るのに頑張らなければならない。
よし、
腕まくりをして、
頑張る!
熱くなりすぎないよう、ボウルに移した生クリームを氷に付けながらやる。
シャッカシャッカ。
家で鳴っている音と言ったら、この音とお父さんのイビキくらいだろう。
うーーーん。
口が寂しい。
缶詰のくだものこんなに使わないよね。
ならばならば、
みっかっんっ。
っと、生クリーム生クリーム。
よし、出来上がった!
準備が整ったし、買ってきたスポンジを袋から出す。
スポンジは真ん中で切られていて、上層と下層に分かれている。
先ずは下層のスポンジに缶詰のシロップを染み込ませる。
それから、生クリームを上のステージに塗っていく。
その上に缶詰の果物や切ったイチゴを所狭しと乗っけていく。
果物を乗っけ終わるとその上に薄く生クリームを被せる。
そして、ドッキング。
ドッキングしたら側面と屋根の上部分に生クリームを塗っていく。
あ、上手く行かないなぁ。
なんつーか、凸凹。
まぁー、うん。しゃぁない。
切っていないイチゴを乗せるためにクリームを絞っていく。
あぁ、ってことはアレに入れるんだけど、私忘れてたなぁ。
そういえば袋の中にまだ何かが入ってたな。
あ!
美晴アレ買ってくれたんだ。
何て言うか知らないけど。
箱から取り出して生クリームを入れていく。
よし!
8ヶ所に……うまく……できない!!
あぁ。
まぁ、イチゴ乗せればわからないよね。
後はチョコプレートに……
《.。.:*・゜Merry-X'mas:*・゜。:.*》
こういうのは得意なのだ!
これを真ん中にって、ホイップホイップ。
乗せて、後は色物を乗せるだけ。
できた!!
うん、見た目はあまり良くないけど、美味しいようん。
それを冷蔵庫に入れ、食べるなと紙に書いて添えてから後片付けをする。
さて、後払いライブを待つだけだ。