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しぐれぐむ  作者: kazuha
プラネタリウム
100/200

100、




 なんやかんや、一段落した。



 のかな?



 直ぐにでは無かったけど、星空君もこの場所に来ていて、一緒に飲み物を飲んでいる。



 話を聞けば結構前からソロライブをしないかと言われていたらしい。


 それを断りきれなかったらしく、この際、客引き兼ねてソロライブをやった。




 という言い訳らしい。



 まぁ、これで落ち着いたのだから深く追求するのは良くない。



 私は仕事終わりのテラコさんが作ってくれた紅茶を飲む。


「せやろな、せやろな! あたしはわかってたで! セラがちゃんと戻ってくると思ってたで!」



 酷く泣き喚いていたのは誰でしょうか。


 私の記憶違いかしら?




「ごめんなさい。心配させちゃって」


「あ!? くそ心配してたぞ! この女が」


「ん? あたし? あたしが心配? そんなことある訳ないやんけー」



 あぁ、土門さん突っ込んじゃうんですね、そこ。


「まぁまぁ、カワイイじゃない。別に」


「テラコさん!」




 一家団欒。


 そんな感じだ。



 なにも変わらない。



 なにも変わってない。


 あんな大喧嘩があったのに、もう仲良し。



 私が1番心配していたんじゃないか。


 それくらい、みんなの信頼関係が厚い。



 それが、全て美月さんが作り上げたもの。


 きっとそうに決まってる。






 ただ、やっぱり。


 美晴がこのバンドにいる意味が見いだせない。


 いや、いなきゃダメなんだけどね。


 美晴と他の人との出会いが偶然なら運命と言えばいいのだが。



 なにか違う気がする。


 なにか、やっぱり別の理由がある気がする。



 女の勘。



 まぁ、私は当てたことないけどね。





 今日は特になく終わり、家に帰って日記を書いていた。




 いつの間にか日にちも経ち、後少しで学校が始まる。


 就活か……。



 どんな会社に行こう。


 それさえもまだ決めていない。



 なにがしたいんだろう。


 世の中を隣接させて、頭の中で描く希望には、みんなを見ているだけの私だった。


 なにができるんだろう。



 誰かがいないと何もできない私が、1人でなにかできるのだろうか……。


 独りでなにかできるのだろうか……。

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