7話
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俺はギルドに入っていき、カウンターの方へと向かうと、受付嬢に話しかける。
「買い取りお願いしたいんだけど」
「え!?もうダンジョン終わったんですか?」
「おう」
「す、すごいですね……」
「まあ、そのことはいいから早く買い取りを…」
「あ、はい、そうでした。では、品物をお願いします」
俺はポーチの中から大量に手に入れたトクチの翅32枚と、チュ―チの大翅1枚を受付嬢の前に置いた。(結局スライムは何も落とさなかった。がっかりだね)
「うわ…い、今から計算しますね」
「たのむ」
さすがに目の前に蛾の翅を大量に置かれたのはキツイらしく、少し顔が引きつっている。これでちゃんと買取できるのか?不安だ。
「えっとトクチの翅が1枚20Gillで買い取りなので32枚で640Gillで、チュ―チの大翅は1枚70Gillなので、合計は710Gillですね。今からカードにお金を入れるので、カードを出してください」
「わかった」
俺は“ステータス”と念じてカードを取り出すと、受付嬢の前に差し出した。受付嬢はそれを受け取ると、横にあったタッチパネルのようなところにカードを軽くあてた。そうした後、こちらにカードを返してくる。
「これでカードに710Gill振り込まれました」
「ありがとう。………そういえばこのステータスって他の人見せる時、必ず見えちゃうのか?」
いちいち見られた時に驚かれたんじゃたまったもんじゃない。
「いえ、本人が見せようとしなければ、名前、年齢、Lv、所持金、職業以外は見えません。でも逆にその五つは絶対に隠せません」
「そうなのか」
それは助かった。職業を見られた時は少し驚かれるかもしれないが、ステータスを見られた時よりましだろう。
「ところで、ここら辺にそれなりにキレイで安い宿とかないか?」
「それならポトさんの宿屋がおすすめです。あそこは、ギルドいつも贔屓にしている宿屋なので、カードを見せると安くなって50Gill程になりますし、手入れが行き届いて綺麗で、しかも朝ごはんと晩ごはんまで付いているのでとってもお得です」
「おっ、そこいいな。詳しく場所を教えてくれないか?」
「えっと、場所は――――――――――――――――――――――――――― 」
「ありがとう。助かったよ」
「い、いえっ、これくらいするのは当然ですからっ」
俺はとても丁寧に宿の場所を教えてくれた受付嬢に、できるだけの笑みで返すと、顔を微かに赤くしてそう言った。照れてるのか?
そして横のフィレスからの刺すような視線が来ている気がするが………、たぶん気のせいだろう。うん。俺にはそんな目で見られるようなことはしていない。
「じゃあ、俺はこれで」
そう言って俺はギルドを後にし、新たな寝床を目指して歩いていった………。
それから一週間がたった。
ギルドの受付嬢に教えてもらった宿屋は確かに部屋もキレイで、食事も付いていた。(ここで俺は初めてこの世界の料理を食ったが、結構元の世界の料理と似通っているものがあった)
何より風呂が付いていたのが嬉しかった。部屋に備え付けられてるのではなかったが、個室の風呂が各階に三つづつ付いていた。やっぱ風呂はいいよなー。
一週間もしてみるとこの世界の通貨〈Gill〉が、1Gillにつき日本円では100円位だということも分かった。
俺は、ギルドにこのあたりにあるダンジョンの情報を聞いては、半日もかからず攻略していく。そんな生活を一週間送ってきた。
一日に平均二つのダンジョンを攻略し続けたことで、Lvもそれなりに上がり、Gillもある程度は稼げている。今現在のステータスはこんなところだ。
〈クロキ・シラカワ〉
17歳 Lv27
体力:102
筋力:102
魔力:36
精神:36
敏捷:239
器用さ:76
運:76
SP残量〈100〉
称号:魔剣との契約者
スキル:剣技【速撃型】、剣技上昇、瞬間加速
職業:魔剣士
装備:黒色のレザーコート
7800Gill
…………。前から思っていたけど、これはチートすぎる気がする。
どうでしたでしょうか?
展開を急ぎすぎましたでしょうか?
スキル等の解説は次回する予定です。
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