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黒き英雄  作者: 玄野 洸
9/17

7話

累計PVアクセス80000&お気に入り登録数500突破!


ありがとうございます!これからも是非よろしくお願いします!

 俺はギルドに入っていき、カウンターの方へと向かうと、受付嬢に話しかける。


「買い取りお願いしたいんだけど」


「え!?もうダンジョン終わったんですか?」


「おう」


「す、すごいですね……」


「まあ、そのことはいいから早く買い取りを…」


「あ、はい、そうでした。では、品物をお願いします」


 俺はポーチの中から大量に手に入れたトクチの翅32枚と、チュ―チの大翅1枚を受付嬢の前に置いた。(結局スライムは何も落とさなかった。がっかりだね)


「うわ…い、今から計算しますね」


「たのむ」


 さすがに目の前に蛾の翅を大量に置かれたのはキツイらしく、少し顔が引きつっている。これでちゃんと買取できるのか?不安だ。









「えっとトクチの翅が1枚20Gillで買い取りなので32枚で640Gillで、チュ―チの大翅は1枚70Gillなので、合計は710Gillですね。今からカードにお金を入れるので、カードを出してください」


「わかった」


 俺は“ステータス”と念じてカードを取り出すと、受付嬢の前に差し出した。受付嬢はそれを受け取ると、横にあったタッチパネルのようなところにカードを軽くあてた。そうした後、こちらにカードを返してくる。


「これでカードに710Gill振り込まれました」


「ありがとう。………そういえばこのステータスって他の人見せる時、必ず見えちゃうのか?」


 いちいち見られた時に驚かれたんじゃたまったもんじゃない。


「いえ、本人が見せようとしなければ、名前、年齢、Lv、所持金、職業以外は見えません。でも逆にその五つは絶対に隠せません」


「そうなのか」


 それは助かった。職業を見られた時は少し驚かれるかもしれないが、ステータスを見られた時よりましだろう。


 



「ところで、ここら辺にそれなりにキレイで安い宿とかないか?」


「それならポトさんの宿屋がおすすめです。あそこは、ギルドいつも贔屓にしている宿屋なので、カードを見せると安くなって50Gill程になりますし、手入れが行き届いて綺麗で、しかも朝ごはんと晩ごはんまで付いているのでとってもお得です」


「おっ、そこいいな。詳しく場所を教えてくれないか?」


「えっと、場所は――――――――――――――――――――――――――― 」





「ありがとう。助かったよ」


「い、いえっ、これくらいするのは当然ですからっ」


 俺はとても丁寧に宿の場所を教えてくれた受付嬢に、できるだけの笑みで返すと、顔を微かに赤くしてそう言った。照れてるのか?

 そして横のフィレスからの刺すような視線が来ている気がするが………、たぶん気のせいだろう。うん。俺にはそんな目で見られるようなことはしていない。


「じゃあ、俺はこれで」


 そう言って俺はギルドを後にし、新たな寝床を目指して歩いていった………。
























 それから一週間がたった。


 ギルドの受付嬢に教えてもらった宿屋は確かに部屋もキレイで、食事も付いていた。(ここで俺は初めてこの世界の料理を食ったが、結構元の世界の料理と似通っているものがあった)

 何より風呂が付いていたのが嬉しかった。部屋に備え付けられてるのではなかったが、個室の風呂が各階に三つづつ付いていた。やっぱ風呂はいいよなー。


 一週間もしてみるとこの世界の通貨〈Gill〉が、1Gillにつき日本円では100円位だということも分かった。


 俺は、ギルドにこのあたりにあるダンジョンの情報を聞いては、半日もかからず攻略していく。そんな生活を一週間送ってきた。

 一日に平均二つのダンジョンを攻略し続けたことで、Lvもそれなりに上がり、Gillもある程度は稼げている。今現在のステータスはこんなところだ。




  


 〈クロキ・シラカワ〉


 17歳     Lv27


 体力:102

 筋力:102

 魔力:36

 精神:36

 敏捷:239

 器用さ:76

 運:76


 SP残量〈100〉


 称号:魔剣との契約者


 スキル:剣技【速撃型】、剣技上昇、瞬間加速


 職業:魔剣士

 

 装備:黒色のレザーコート


 7800Gill





 


 



 …………。前から思っていたけど、これはチートすぎる気がする。





 

どうでしたでしょうか?


展開を急ぎすぎましたでしょうか?

スキル等の解説は次回する予定です。


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