プロローグ2
コンコン・・・・コンコン・・・
「リリ起きて。私だけど・・」
コンコン・・・・コンコン・・・・
ドアがとてもリズミカルな音を奏でている
「う~ん・・・よく寝た・・・・」
何気ないいつも通りの朝の雰囲気
ここはいつも私達が利用している宿屋・・・・の2階の個室のベッドの上
コンコン・・・・コンコン・・・
私は上半身だけ起こして伸びをして眠けまなこの目を擦りながら
ドアの外の人に対して返事をした。
「はい、はい、空いてるよ~~サラ~」
ガチャ
ドアが開けられる音がして、1人の女性が入ってきた
「今日は遺跡の探索の依頼で、朝早くに出発するのではなかった?」
げ!!まずい!!今何時だ?外は普通に明るいし。
サラちょっと怒ってるよ・・・
顔は笑ってるけど目がマジだよ。サラ怒ると怖いんだよね~
「ごめんごめん。昨日遊びすぎちゃって・・・また今度ご飯おごるから許して」
私はちょっと苦笑いした後
サラに両手を合わせて謝った。
「しょうがないわね・・・・まぁあなたが時間通りに起きた事なんて1回もないものね」
どうやらサラは許してくれるようだ。
やっぱりサラは優しい
「ほら・・・寝ぐせついてるわよ。早く服着て準備しなさい」
サラは私の髪をなでて優しい笑顔でそう言い部屋を出て行った。
彼女はサラ、私の自慢の相棒であり、お姉さん的存在であり、私の唯一の家族だ。
私より背が10センチ程高くて髪が長い、女の私から見てもスタイル抜群!
髪の色は綺麗な金色
ああ・・・それと彼女は猫人族だ。もちろん猫耳も尻尾も付いている
ちなみに・・・・私は戌人族、もちろん戌耳も尻尾も付いている。
髪は肩の辺りで切りそろえている。色は赤だ。
スタイルは・・・・・・他人には自慢できない。
「さあて、着替えて降りようっと」
1人つぶやいた後ベッドから出て準備を始める。
窓からはお日様がらんらんと照らしていた。