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あの世界  作者: ろー
冒険者
15/20

第11話

PV6000アクセス達成!!

みなさんこんな小説を読んでくださって

ありがとうございます。

長老の家に着いた.俺はシェーンの木から帰ってくる間シェリーに色々と話を聞いていた

この村は俺とシェーンが遠い昔に作ったらしい


・・・・・遠い昔って・・・いったい俺何歳だ?

家に入ったらリリとサラさんが迎えてくれた。

リリが心配そうに声をかけてくれ、俺はその言葉に笑顔で肯定の意を返した。


「さっきはすみませんでした。早速ですが長老様色々と聞いていいですか?」

俺が長老様に聞く。


「はい。私も色々と話そうと思っていました。私の知っている事全てお話いたします」

長老様が言った


「キョウイチ君私達は外に出ていた方がいいかしら?」

サラさんが俺に言う

「いえ・・・サラさん達には一緒に聞いてほしいんです」

俺は長老様に向き直り聞いた

「長老様あなたの知っている事を話してください」

「はい。私も全てシェーン様から聞いたことなのですが・・・・・キョウイチ様あなたは"人間"です。なぜ"人間"であるあなたが今の現代を生きているのかは分かりませんが、たしかにキョウイチ様は5000年前をシェーン様と生きていました。もうお耳に入っているかもしれませんが、この村を作ったのもキョウイチ様とシェーン様です。"種族戦争"が終盤に差し掛かり、"人間狩り"が行われていた時、何かから隠れるように2人はこの村で細々と暮らしていたそうです。ですがある日キョウイチ様がこの村から旅立たれ、それっきり帰ってくる事はなかった・・・・・・・・・と。どういう経緯で、今目の前にいるのかは分かりませんが、"人間"には時を超える力があったのか?・・・・・それとも?・・・・・・・・・・・・私には見当もつきません。ただキョウイチ様は何かを止めようとしていたと聞いております。何かをいつも悔やんでいたと、そしてそれは"種族戦争"に関係している事だと聞いています。それから~~~~~~」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

長老様の話した事は衝撃的な内容だった。

だが"種族戦争"が俺の記憶に関係しているとは・・・・・・


話をまとめよう。俺はこの村をシェーンと作った、それも5000年前に。この村で俺はシェーンと共に細々と暮らしていた。俺はその間ずっと何かを悔やんでいたらしい。ある日俺は何かを止めなければならないと言って旅立った。そして5000年たってこの村に舞い戻ってきた。

俺が旅立った理由には"種族戦争"が関係していた。

記憶の欠片で、俺が"最後の人間"と言っていた・・・・・何か関係しているのか?

・・・・・・・・・分からないな。だが種族戦争か・・・・・・・


「キョウイチ君・・・・・・信じられない様な内容ね。とりあえずこれからのキョウイチ君の記憶の手がかりとしては"種族戦争"・・・・でいいのかしら?でも難しいわね・・・・・」

サラさんがそういって俺の方を見る。

そりゃそうだろう。なんたって5000年前の事を調べるなどと無理に決まっている。


「キョウ・・・・・・・・本当に"人間"だったんだ・・・・・・」

リリは話が信じられないのか呆けていた。


「そうですねサラさん。どうした方がいいですかね?」

俺はリリを見なかった事にしてサラさんに聞く。

「そうね・・・・・・"種族戦争"に関係あるもの・・・・・・・"六英雄"にでも会ってみる?・・・・・いや・・・・王都の図書館で調べるのもいいわね。いくつか方法はあるけど、どうするかはキョウイチ君次第ね。」

サラさんが俺に選択権をゆだねてきた。


「え!俺なんかが決めていいんですか?」

俺は驚きサラさんに聞き返した。


「当り前よ。もう乗り掛かった船だし、途中で降りたら後味が悪すぎるわ。それにリリがキョウイチ君の事気にいってるようだしね」

サラさんはそう言って俺にウインクをした。

「な!!!サラ何言ってんの!?こんなアホで弱くて頼りなくていじっぱりなやつの事気にいってるわけないじゃん。一緒にいたら退屈しないだけだし~~」

リリがこちらを指差さして、まくしたてる。


「おいおい!言いすぎだろ。なんだよ・・・・・アホで弱くていじっぱりって!」

俺はムカついたので言い返してやる事にした。


「事実じゃない。それともあたしに、戦闘訓練で勝った事あったっけ?」

「ぐ・・・・・・いつか、やってやる。」

そんなリリと俺のいつもの掛け合いもいつもどおりで。


「キョウイチ様・・・・・・・・とても仲がよろしいのですね。・・・・・・・・・・良い仲間に巡り合えましたね。」

長老様がそう言って笑う。

「・・・・・・・・まぁ~感謝はしてます。」

俺は長老様に苦笑いで答えた。

「じゃ~依頼も果たしたし、帰りましょうか。」

サラさんが俺とリリに声をかけた。


「待ってください!!」

そこに今まで黙って話を聞いていたシェリーが声を上げた。

「おお、キョウイチ様この子は私の孫娘のシェリーと言います。・・・・・・・・・・・シェリーどうしたのじゃ?」

村長がシェリーを俺たちに紹介して話しを聞く。

「キョウイチ様・・・・・・・・・・・私も連れて行ってください。この村はエルフ族の隠れ里となっいます。この村の人たちが平和に暮らせているのもキョウイチ様のおかげです。それにシェーン様からキョウイチ様に助けが必要なら力になってやってほしいと伝わっています。・・・・・・・・・・私は精霊魔法も使えます絶対に足手まといにはなりません。お願いします、連れて行ってください。」

シェリーそう言って頭を下げた。


「キョウイチ様私からもお願いします。この子は私の孫娘ですが、一族の中でシェーン様の血を一番色濃く受け継いでいます。この子なりに何か感じるものがあるのでしょう・・・・・・・・・私からもお願いします。この子をどうか一緒に連れて行ってくれないでしょうか。」

長老様もシェリーと一緒になって頭を下げてくる。


「・・・・・・・・・・・どうするリリ、サラさん」

俺はリリとサラさんに聞いてみる事にした。


「精霊魔法の使い手が入ってくれるだけで是非と言いたいけど・・・・・・・・・私はキョウイチ君がいいのなら、いいわよ。」

「あたしも~~~。それにキョウよりは役に立ちそうだしね。」

サラさんとリリが言う。


「なんか微妙に気になる言い方だけど・・・・・・・・・まぁ俺の答えは決まっているよ。これからよそしくシェリー」

最初から俺の答えは決まっていた。どこか彼女に会った瞬間から懐かしい感じがしていた。シェーンに酷く似ているからなのか・・・・・・・確かな事は分からないが。俺たちに新しい仲間ができた。


「あたしはリリよろしくね~」

「私はサラよ。精霊魔法当てにしてるわ。よろしく。」

「はい!」

シェリーが満面の笑顔で答えた。







今はシェリーが村のみんなにあいさつを済ませて4人で帰りの森の中を歩いていた。

「で、さっそく何だけど、その堅苦しいしゃべり方なんとかならない?」

リリがシェリーに聞いた。

「これは癖のようなものなので・・・・・・・・」

「なんか堅苦しいんだよね~せっかく仲間になったんだしさ~もっと気楽にいこうよ~」

リリがシェリーにそう言った。

「はぁ~・・・・・」

シェリーは困惑気味にそう返した。

「う~ん、名前だけでも呼びつけで読んでみて、はい、一緒にリリ、サラ、キョウ」

「俺の名前キョウイチだから・・・・」

キョウイチは的確にツッコミを入れる。

「リリさん、サラさん、キョウイチさん」

「む~~・・・・・・ギリギリ合格にしてあげる~。」

リリは難しい顔をして肯いた。

「こらリリ。あんまシェリーを困らせたらダメだろ。」

キョウイチはリリに注意をした。それに、リリが聞き分けの悪い子供のような顔をして、

「なによキョウ!シェリーシェリーって!・・・・・・・・・・・・あ!そうだ!シェリー気をつけてね。もしこいつが変な事しようとしたらあたしに言って、お仕置きするからさ~。」

「俺は犬か!」

「う~ん・・・・・・・・・犬の方がかわいいかな?」

リリが首をかしげながら言った。

キョウイチはそれを見て我慢の限界だったのか拳を握りしめた。

「殺す!今日こそはやってやる!!」

「なによやんの!?」

リリはキョウイチのそんな態度が気に入らなかったのか、ナイフを構える。

「・・・・・・・・・あの~サラさん。いつもキョウイチさんとリリさんはこんな感じなのですか?」

シェリーが困惑気味にサラに聞く。

「そうなのよね~・・・・・・・・・・」

サラはいつも気苦労が絶えない。シェリーに答えながら大きくため息を吐いた

「こら!避けるなキョウ!」

「避けるなってバカかお前!ナイフ刺さったら冗談じゃ済まないだろうが!!」

「バカとは何よ!バカとは!!」

どうやら向こうではサーカスさながらの投げナイフ劇場が繰り広げられていてた。

リリの満面の笑み、キョウイチの死にそうな顔、あまりに対照的な二つの顔にシェリーとサラは顔を見合わせ笑っていた。

そんな彼ら4人の上にはどこまでも続く青空が続いていた。

雲は早く、風が出てきたようだ。

まるで彼らのこれからを表しているようだった。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「準備が整いました陛下!。」

ここはどこかの城の広場。

高台の上に1人の大きな剣を背中に刺した男が立っている。

その横には1人の騎士、今さっき報告した騎士だろうか。

一目見れば分かる鍛えられた肉体に腰には剣を携えている。

高台の目の前にはたくさんの武器を構えた兵士達。何千といる兵士、どうやら何か演説をしているようだ。


「うむ!それでは参ろうか・・・・・・」

大きな剣を持った男は王様と言われる人種なのだろう。


「・・・・・みな!今度こそ決着を着ける!最後まで俺についてきてほしい!」

名もなき王様が演説を行い背中の剣を空に掲げる。


「は!」

兵士達も空に剣を掲げて、すさまじい歓声があがる。

「さぁ世界を・・・変えるぞ!」

名もなき王様が二ヤリと笑いつぶやいた言葉は割れんばかりの歓声に打ち消された。




"ルシード帝国動く"




この報は瞬く間に世界に、帝国の標的であるバルト王国にもたらされた。

・・・・・・・・・・この瞬間より世界は、浮雲急を告げようとしていた

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