高校生の娘を残して死ぬ母親
高校生の子どもを残していくのも、なんともいえないだろうなあ、と思います。
お母さんのいろんな思い。
大事なんだ。君が早死したって長生きしたって、幸せになるためにはどうすればいいか、頭をフル回転させてる。
私、私最近、朝にお母さんの笑顔をみるために、生きてたんだよ。
「大丈夫よ、暁子」
私、暁子が転んだところから立ち上がったり、そんな生きる力がたくさん備わってること、たくさんたくさん見てきたんです。
それにね、神様。私、祝福してきたんです、ずっと。だからきっと暁子は本当は世界が愛しくて可愛くて、仕方ないはずなんです。
「お母さん、暁子が元気に生きていけるってことを、暁子よりもよく知ってると思うよ。
だから、大丈夫よ」
連休中に旅行に行く。
「お母さん!私お母さんがいてくれて、幸せでした!どうやって生きていくか、まだまだわからないけど。私、お母さんへの思いを、全部幸せになるエネルギーに変えて、元気に生きていきます!だから私は、大丈夫です!!」
暁子に好きな人が出来たことに、ふっと心が軽くなる。
彼女はやり直すのだ、何度だって。
「暁子に手紙を書いたの」
「出来たら時々、読み返してね」
「暁子のことが、大好きよ。。。!」
『あなたにどうやって生きていってほしいか、考えてみました。
好きだって強い思いを持って生きること。優しくなくてもいいから恨まれないように生きること。あなたが心に大事に持ってるものを大事にしてくれる人と、幸せに生きること。
本当は、ただ生きていってくれたら、なんでもいいのですが、少しだけ欲張ったことを言わせてもらっています。でもそんな風になってくれたら、お母さん本当に安心です。
暁子のことが、大好きです。元気でね』
「お母さん、私、大丈夫だからね。大丈夫だよ。ひっく。。。ううう!」
これから書いて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。