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ネコミミよ、この世界のしるべとなれ  作者: 金子ふみよ
第二章
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春日大、変身する

 思わず叫んだ。ミミを触れた。仁王立ちのまま春日大はバトルスーツに身をまとわれた。跳躍。猛獣の顎に見事なアッパーカットを食らわした。

「ダイ、お前……」

「ダイさんがヘンシン……」

 デイザンもイングロードも敵さんほっぽらかして呆然と見ていた。敵さんもその隙にデイザンとイングロードへ攻撃を食らわせばいいものを、身動きすらしていない。敵さんもあっけにとられていたのである。

 変身した春日大が空から巨大な獣を捕捉した。一直線に直滑降して腹パン。地面に伏した敵さんは動かなくなってしまった。

「ダ……」

「あの……」

 イヌミミの新入りに先輩のネコミミが事態収拾の称賛を忘れて単に声をかけようと手を伸ばした。イヌミミの戦士が姿勢を整えるのを見ると、デイザンもイングロードも動けなくなった。鳥肌が立ち、背筋が寒くなったのだ。まるでネコミミの戦士に対して戦意をあらわにしているようである。正気ではない様子。

 一歩、イヌミミの戦士が出した瞬間。

「落ち着け」

 猛獣が足を下ろしていた。獲物を取り押さえたようである。その重圧のせいかイヌミミの戦士は動かくなった。さらには何か知れない眼光によって敵さんをあっけなく片付けた。砂塵と化したのである。身構えるデイザンとイングロード。その背後から恐る恐るの聖職者が近づき、脱兎できなかった研究室一派が近づいて来た。デイザンとイングロードが変身を解き、カトゥンの元へ急いだ。なぜなら、

「お前たち、なすべきことを見誤るな」

 猛獣に猛省を促されたからである。


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