押しかけ少女③
お久しぶりです。間が空いてしまった。くそお
「まずは、布団買いに行かないとね。さすがに冬は風邪ひいちゃうからね」
「そうですね。昨日はすみませんでした」
「気にしなくていいよ。突然だったからね。じゃあ行こうか」
駐車場へ向かい、車へ乗りこむ。久しぶりの運転で心配だったが、何事もなく発進できたのでひとまずは安心。乗りたくない理由はあるが、まあ特筆する理由もないので今は無視してもらっていい。
とりあえず近くの家具量販店でシングルの少女の為の布団を買い、車に乗せてとなりのショッピングモールで少女の日用品や洋服などを買う。というのが今日の買い物の予定だ。
「布団はこれでいいかな」
「はい」
「柄はどれが好き?」
「そんな、私のなんて」
と言いつつ好きなのであろうキャラクターのカバーをチラチラ見ている。大人びていても10歳の少女だなと、頬がほころんでしまう。
「これなんかはどう」
と少女が見ていたものをあくまで提案という形で尋ねてみる。
「はい!これでお願いします」
花が咲くようなとはまさにこのことなのだ、という笑顔を見せ少女は提案に答える。
布団を始め、食器類や歯ブラシなど生活必需品はひとまず買い揃えた。
「買い忘れはないかな」
「はい大丈夫です」
「じゃあ次は調味料だね」
「はい!」
今朝においては、少女は手際よく朝食の準備をしていた。元から家事をしていたというのは見て伺えるが、返事のテンションが高いので、料理が好きなのだろうかと疑問に思い、直接そのまま聞いてみた。
「そうですね。料理をすることが好きというよりは、食べてもらうのが好きですね」
「そうか、それは良かった」
その答えを聞いて少し寂しくなって空返事しかできない。多分この少女は自分のしたいこと欲しいものを今まで素直に言えたことがないのではないだろうか。少女とどれだけのあいだ一緒に暮らせるかは分からないが、それまでのあいだは少女には素直になってもらおうと静かに決意した。
気がつくと買い物カゴはいっぱいになっていた。
「調味料ってこんなに沢山いるもの?」
「沢山じゃないです。純さんの家に無さすぎるだけです」
「そ、そうなんだ」
家事に関しては、口が出せない。
「ついでに今日の晩御飯分もあるので普通より多いですよ」
「そうなんだそうだよね」
晩御飯も作る予定なんだと関心する。今日は外食するつもりだったのだが、作ってくれると言うのなら作ってもらおう。
会計をすませ(人生で1番金を使った日かもしれない)、晩御飯はなんだろうかと考えながら帰路につく。なんだかもう胃袋を掴まれた気がする。
次もまた空いちゃうかなあ




