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押しかけ少女②

サブタイトル必須なのまあまあめんどいんですよね

「ってことは今、高志野君の家に少女が居るってこと?」

「まあそうね」

「行っていい?」

「ダメ。あの子も初日なんだから、あと帰るの遅いし」

「そうだよね。また合わせてね」

アルバイトで一緒のシフトになっている一つ年下の後輩の女子大生にさっきのことを話している。

「突然過ぎるんだよ。連絡一本くらい入れろって話なんだよ」

「この前、連絡来ても絶対出ないって言ってたじゃん」

改めてもう一度だけ言うが、一つ年下の後輩と話している。タメ口なのは怒ったりする性格ではないが、念の為再度紹介しておく。一つ年下の後輩である。



「んじゃお疲れ様」

アルバイトが終業し帰路につく。そこで話をした後すっかり忘れてしまっていた自宅にいる少女のことを思い出す。

「今日はちょっと忙しかったからな〜」

と誰にでもない言い訳を口に出し、思い出したのと同時に生まれた罪悪感を昇華させる。



家の扉を開けると、まだ電気が着いていた。そして、少女はまだ起きて、ノートを開いていた。

時計を見るともう11時を回って12時に近づこうとしていた。

「まだ起きてたの?」

「はい、なんだか眠れなくて」

それはそうだ知らない男の知らない家で安らかに眠れと言われる方が少女には難しい話だ。

「そっか、じゃあ風呂入ってくるから上がったら眠たくなるまで遊ぼうか」

「いいんですか」

「いいんだよ」

「早く寝ろとか、向こう行ってろとか言わないんですか」

そうかこの子の育った環境はそうだったのか。もしかしたら、以前もこのように他人の家に押し付けられたことがあるのかもしれない。

「言わないよ。そんなこと言える人間じゃないしね」

事実でもあり、目の前の少女の不安を少しでも拭うために、自虐的にそんな言葉を口にする。


午前3時、ゲームをしながらウトウトしている少女を担ぎ上げて寝室へ運ぶ。

その時に気づいてしまう、布団が1人分しかないことに。

「今日は仕方ないか。明日ちょうど休みだし、買いに行くか」

ひとりでに呟き、布団を少女に譲ることにした。

「…ママ……パパ」

少女の寝声に振り向く。年の割にしっかりしていると思っていたが、やはり少女は少女だ。

眠りながら涙を流す少女の頭を撫でてゲームを片ずけるためリビングに戻る。ぬいぐるみとかも買ってやらないとな、なんてことを思いながら。


翌朝、パンの焼ける匂いで目が覚める。

「あっ純さん起きましたか。おはようございます」

「おはよう。眠れた?」

「はい、ありがとうございました。それと勝手に朝ごはん作ったんですがよかったですが」

「ありがとう。必要なものあったらいつでも言ってね」

「そうですね強いて言うなら、調味料が少ないです」

「あはは、ごめんねじゃあ一緒に買いに行こうか」

「はい!」

作ってくれた朝食は久しぶりに作ってもらたごはんだった。それは素朴で大人びた幼さがある、まるで目の前の少女のような朝食だった。

高志野君がロリコンじゃなくてよかったね。亜希ちゃん

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