7.僕はマモレナカッタ……(『毎朝1円玉がおでこに落ちきて起こされる』(14日)、『毎日股からチキン。肉球魔王さまズが追いかけてチキンレース成金か?』(永続))
大変おまたせしました。
2019/6/15 22:00~2019/6/24 22:00の間に6名の方から感想、イベントを頂きました! ありがとうございます!
・ノルス視点
同棲3日目。
ようやく、コッチノ町から医者が来る。
それまで絶対安静なんて神父様が言ったものだから、ズークは言いつけバカ正直に守って、私が色仕掛けしても襲ってくれなかった……!
そんな優しい所も好きだけど、正直屈辱。
私って自分で思ってるより色気ないのかなぁ!?
早く医者に診てもらって、私は大丈夫だって言ってもらわないと。
「じゃあ僕は狩りに行ってくるね」
「いってらっしゃい」
ズークは、大人の猫達3匹と一緒に狩りに行った。
子ども猫はお昼寝している。
村長によれば、今日くらいに医者は来るって話だ。
そしてしらばくして、
「お邪魔しまーす」
「お医者様!?」
「いえ、俺はただの押し売り商人っす」
「ここは贅沢出来るほど余裕のない貧乏な家だから帰って」
「チッ」
押し売り商人の男は舌打ちして帰った。
そしてしばらくして、
「お邪魔しまーす」
「お医者様!?」
「いえ、私はただの怪しい宗教の勧誘に来た者です」
「ここはお布施どころか食事も満足に買えない貧乏な家だから帰って」
「チッ」
勧誘しに来た女性は舌打ちして帰った。
そしてしばらくして、
「お邪魔しまーす」
「いい加減にしろォォーーッ!!」
「ヒッ!?」
「何の用だ、あァ!!?」
「こ、ここに意識を失って倒れた女性が居ると聞いてやってきたのですが」
「失礼しました、お医者様」
また変なセールスしに来た奴だと思って、つい怒鳴ってしまった。
やって来たのは、白いワンピースに麦わら帽子、肩にかからない程度の金髪をした女性。
高そうな革のカバンを手に持っている。
「わたくしはコッチノ町で町長と医者をしている、カティ・ボードと申しますわ」
「ノルスです、よろしくおねがいします」
医者で町長とか、凄い儲かってそう。
男選び放題じゃん。
人生勝ち組か。
「まずは軽くお話を聞かせてもらいますわ。
どういった風に意識を失ったのでしょう?
……ふむふむ、過去に同じような事は?
……ははぁ、ところで今までじーっと立っていた時にフラッとした事は?
……ふんふん、あとは……」
カティさんは私が失神した経緯を丁寧に聞き取り、それを植物紙に書き込む。
「じゃあ診察しますわね」
カティさんが、聴診器という道具をペタペタと私の体に当てて、音を聞いている。
茶色のぶち模様の子猫がこっちに来て、聴診器にそーっと触ろうとして、手を引っ込めてを繰り返す。
というか人見知りしないんだ、この子猫。
もう1匹は向こうに隠れてるけど。
「はい結構です。診察した限りでは、失神は極度の緊張によるもので、心臓や他の体のどこかが悪いという事は無さそうですわ。
治療は特に必要ないですわ」
「それじゃあ絶対安静は解けますか」
「解けますわ。むしろ体を動かさないと、血が固まりますわよ」
「ありがとうございました!」
私はカティ先生に礼をする。
「では最後に、診察記録をとらせてもらいますわ。
じっとしてて……」
「えっ、何ですかそれ。ひゃっ、冷たい」
「墨ですわ。それを体に塗って、患者の身体記録を紙に転写するんですわ。
魚拓のようなもの、といったところですわね」
「はぁ」
よく分からないけど、お医者様がする事なんだから必要な事なんだろう。
体に筆で墨を塗りたぐられた私は、体の前半分の、おっぱ○からおへそくらいの所の魚拓を10枚ほどとられた。
子猫ちゃんが隣で肉球スタンプをペタペタ付けていた。いいのかな。
そして私の魚拓をとった後、きれいに拭いてくれたカティ先生は、ホクホク顔で帰っていった。
何だったんだろう。
「ノルス、無事!?」
「あ、ズークおかえり。先生にさっき診てもらったよ。
もう動いても大丈夫らしいよ」
「さっき家から出ていったまな板女に変な事されなかった!?」
「変な事?」
「聞いた話だと、あの先生、格安で診てくれる代わりに患者の胸の魚拓をとって、貴族や大商人に高値で売りさばいているクソ医者らしいけど」
「……。……キャァァアアアアーーーー!!!」
「ノルスぅ!? しっかり!! 気を確かに!!」
セクハラされたと気づいた私は10分くらい叫び続け、疲れて眠ってしまった。
◇ ◇ ◇ ◇
・ズーク視点
大人猫と一緒に帰ると、彼らが途中で家を向いて警戒しているのが分かった。
そして出てきた上品そうな女性。
僕は偶然ソイツを知っていた。
スカーが語ってくれた人物像とほぼ一致する奴だったからだ。
(その時のスカーは魚拓を自慢気に見せてくれた)
僕が駆けつけたけど既に遅く、ノルスは、コッチノ町から来た医者にセクハラされてしまっていた。
ちなみに同性同士でもセクハラは成立する。
くそっ、次に会ったら容赦しないぞ変態クソ女が。
ノルスは疲れて眠ってしまったようだ。
子猫2匹が、ノルスの髪の毛をカジカジする。
やめなさい。
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グダフタヌーン、ズークくん。いい天気だね。
今日のパンツは何色?
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「さて、夕食を作るか」
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おい無視してんじゃねーぞ?
羊落としてやるぞ?
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「待った、逆だろ。僕がパンツの色を教えた場合にキワモノ羊が落ちてくるんだろ。
その手には引っかからないぞ、パンツの色は教えない」
今はノルスも寝ているから、彼女のパンツが見えても彼女にはノーダメージだ。
さて、彼女のパンツの色は何色かな?
ズルリ。
僕のズボンが落ちてパンツが丸見えぇーッ。
「って何でだよ! 僕のパンチラとか誰得だよ!
ふざけやがってクソがッッ!!」
悪態をつきながらズボンを上げる。
僕とノルスは同棲しているものの、医者の先生が来るまでの間は彼女の洗濯物は近所のおばさんがしてくれている。
男の僕が下手に服を洗濯して駄目にしたら、困るからね。
特に下着とか。
そういった理由で、ノルスの洗濯物が干されている場所もおばさん宅だ。
だけど絶対安静が解けた今、ノルスは洗濯が出来るようになった。
つまり僕の家の洗濯物干しに、ノルスの脱いだ下着が明日から干されるぞ、ぐへへ。
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スキル【感想乞食】を発動。
以下の6つの感想を得ました。
感想ポイントを6ポイント獲得しました。
『永続できない系スキルが永続で出るとかホント酷いw
あと圧倒的MP不足っ!』
『なんと!彼女ができるとは!よかったね、このチキン!
バフォメットも驚いたけど、正直ズークくんに彼女ができた事の方がもっと驚き笑』
『今日のお昼は照焼きチキンバーガーか。』
『ズークくんがどんどん進化していくなー
これからズークくんはどんな風に魔改造されていくか楽しみですw』
『ズーク君に彼女が……ちっ( ・`д・´)』
『1円玉キープ中のようなので同系追加で。』
……
…
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僕が同棲生活の今後を妄想していると、またこのゴミスキルが強制発動しちゃったよ。
次は僕をどう苦しめる気だ?
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所持感想ポイントは10です。
所持ポイント数5以上なので、ポイント1使用、およびポイント3使用の効果が強制発動します。
まずはポイント1使用から発動。
イベントを1つランダムで起こします。(その話限りで効果は終了)
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宙に光のダーツボードが現れ、回り始める。
それから僕の側に光の弓と矢が現れ、弓が引かれる。
ダーツボードに書かれている文字は……
『毎朝1円玉がおでこに落ちきて起こされる(1円玉は残り、ズークくんのものになる)』
『ラッキースケベ(永続した場合ヒロインゲット……かも?)』
『スキル【不死身】を獲得』
……
はいはい、どうせ変なイベントが来るんでしょ。
もう諦めてるよ。
ズキュウウウン!
光の矢が的に射られた。
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ポイント1使用の効果は『毎朝1円玉がおでこに落ちきて起こされる(1円玉は残り、ズークくんのものになる)』です。
効果は14日です。
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うーん、監視している奴らの言葉では、1円玉は大したことないような言い方だったけど。
一応対策しておくか。
僕はザルを家の倉庫から取り出す。
今夜はこれを被って寝ることにしよう。
これで防げないほど被害が出るなら、仕方がない。
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続いてポイント3使用を発動します。
イベントを1つランダムで起こします。(効果が永続する)
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宙に光のダーツボードが現れ、回り始める。
それから僕の側に変な黄色のマスクを被った人物が現れ、両手を┫みたいな形にしている。
チチチチチチ!
光の人物から光の光線が的に当てられた。
何かチーズの臭いがするのは気のせいかな?
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ポイント3使用の効果は『毎日、股からチキンがでてきて、チキン長者になるはずが、肉球魔王さまズが追いかけてチキンレース成金か?』です。
効果は永続します。
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いい加減、僕に変な肉体改造するのはやめろォ!!
というか、チキンレースって何だ?
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チキンゲーム(英: chicken game)とは、別々の車に乗った2人のプレイヤーが互いの車に向かって一直線に走行するゲームである。
日本ではチキンレースとも呼ばれる。
激突を避けるために先にハンドルを切ったプレイヤーはチキン(臆病者)と称され、屈辱を味わう結果になる。
w○kiより
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車ってのは馬車かな?
僕は馬車を持ってないから関係ないね。
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なのでズーク君の現状に則ったルールにしまーす。
さっそくルールを説明!
毎朝、起床5分後に股から超高級チキン肉(生)が出てきます。
1分後に、肉球魔王さまズが追いかけてくるので、逃げ切ってください。
村の肉屋に持ち込めばズーク君の勝ち。
肉球魔王さまズに追いつかれたら、持っている手ごとガブリと噛みつかれてチキンを奪われます。
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「待って!
僕の家から肉屋まで10分以上距離があるんだけど!
あの肉球魔王様から逃げられるとは思えないんだけどォ!?」
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ま、結果次第でハンデつけてあげるから。
頑張れ。
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スキルが終了し、光のダーツボードや光線を撃っていた変な人物等が消え、止まっていた時が動き出した。
「ズーク、どうしたの?」
「あぁ、僕のスキルが発動したんだよ」
「そう」
ノルスはあまり関心が無さそうだ。
というか何か別の事を考えているな。
「今日、お医者様から太鼓判を押してもらったの」
「良かったね」
「だからね、今晩はその「お待たせしたですぅ~!」
ベージュ色の猫獣人、ミーアが勝手に玄関を開け、家に入ってきた。
あれ? 王都まで商人一家を護衛していたんじゃ?
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『異性だけにモテると修羅場』発動!
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「せっかく良いところだったのに、くたばれこのビチクソがぁ~~っ!」
ノルスが、女の子がしちゃいけないような歪んだ顔をして叫び、ミーアに殴りかかる。
だが身体能力はミーアの方が上。
ひょいひょいと避けて、触れずにノルスを縄で縛り上げた。
「ふっふー、【過敏】は触れなければ発動しないですぅ。
スキル無しの生の身体能力で、獣人に勝てると思わないことですぅ」
「……」
縛られ、転がされたノルスは、何も言わずにミーアを睨みつける。
「さーて、旦那様、子作りの時間ですぅ~」
「待って、ミーア、一つ気になる事があるんだ。
君は、ノルスの両親達を王都まで護衛してたんじゃないの?」
「そんなもの、途中で寄ったアチコチ領都のギルドでお金を払って、ミーアの代わりになる護衛3名を雇ってたですぅ。
お金はもちろんミーアが払ったですぅ。その後アチコチ領都からこのドコノ村に引き返したんですぅ」
「なるほどね」
言いつつ、僕はノルスに近づく。
が、ミーアが僕にタックルしてきた。
「おおっと旦那様、ミーアはこう見えて冒険者の端くれですぅ。
だからずる賢い盗賊なんかがよくする行動は、ちゃんと把握してるんですぅ
お喋りでミーアの気をそらした隙に、ノルスの縄を解こうとしてるのはバレバレですぅ」
「チッ」
正確には、ノルスに抱きつこうとした。
そうしたらミーアは僕に触ろうとすれば、うっかりノルスに触れてしまうじゃん?
つまり【過敏】が発動する。
が、その狙いも叶わず、僕は押し倒される。
このままでは僕の純潔が奪われる。
ん? 男でも純潔でいいのかな?
どうしようか悩んでいると、ミーアの上にぶち茶色子猫が乗る。
「にゃーん」
「子猫ちゃん、邪魔しないでくださイダダダダダ!!」
子猫がミーアの頭をガブリと噛んだ。
ミーアは子猫を掴み、投げようとしたが、僕が非難めいた目を向けたのに気づき、そっと床に降ろした。
「邪魔が入りましたが、今度こそ」
ぴとっ。
転がってきたノルスの手が、ミーアの足に触れる。
「ギャァァアアアアアアーーーーー!!」
「人の彼氏を盗ろうとするからこうなる」
ノルスが何を【過敏】にしたのかは知らないけど、ミーアが行動不能になっている隙にノルスの縄を解いた。
そしてノルスはお返しとばかりに、ミーアの服を脱がし「見ちゃ駄目」「あっ、はい」
僕は背中を向けた。
ゴソゴソ。音から察するに多分縄でミーアを縛っているんだろう。
服を脱がせたのは、隠している武器を警戒していたのかな。
「もういいよ」
「うん。……うわぁ」
ミーアは裸で柱に縛られていた。
見えちゃいけない所は縄で縛って隠しているけど、ドン引きである。
ノルスは怒らせてはいけない、うん。
「さぁ、ズーク、来て」
「ノルスさん、僕はこのミーアの横でにゃんにゃん出来るほど神経太くないよ……」
「じゃあ外で」
「いや、もう日がほとんど沈んでるし、寝よう」
「クッ、灯油を用意するのを忘れてた……!」
灯油があったとしても、僕は今、気が乗らないんだけど。
ところで、都会って夜は町中に火が灯っているんでしょ。
凄いよね。いくらお金かけてるんだろう。
僕らは、ミーアの悲鳴を聞きながら寝る。
忘れずにちゃんとザルを被って僕は寝ているぞ。
ミーアは途中、うるさい、とノルスに気絶させられた。
◇ ◇ ◇ ◇
コツン!
「あいてっ!?」
翌日。
どうやら僕は寝ぼけてザルを外してしまっていたらしい。
おでこに謎のコインがぶつかり、目が覚めた。
「これが1円玉……? 丸くないな、玉ってか硬貨じゃないか」
まるで銀のような光沢、それでいて、信じられないくらい軽い。
片面には見たことのない文字。
もう一方の面には枝葉? が描かれている。
僕は1円玉をのんびり眺める。
何か忘れているような?
というか何か臭う。
刺激臭がする。
臭いの元は……
「ってミーアがお漏らししてるー!?」
「うぅぅ……酷いですぅ……」
柱にくくりつけられたミーアの足元に水たまりが出来ていた。
それが臭いの元だった。
「ノルス!? ミーアが大変なんだけど!」
「しんどい。お腹痛い。
ごめん動けない。
何で今日に生理痛が来るの……」
「もうお嫁にいけないですぅ……」
ノルスは役に立たなそうなので、急いで拭く物を用意する。
僕の使い古した服でいいか。
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起床後5分経過!
超高級チキン肉が股から出現します。
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ポン!
僕の股が膨らみ、ズボンから肉が出てくる。
邪魔するなよ!
肉をベッドに投げ捨てる。
「にゃー(呼ばれたので参上。こんにちはー、って臭いな)」
いつの間にか茶色の毛皮のデブ猫、肉球魔王様が居て、こちらを見て顔をしかめていた。
というか、しばらく会うのはやめよう、って言ってなかったっけ。
あれから半月も経ってないんだけど。
とりあえず拭いたのはいいけど、臭いがとれないぞ。
どうしたものか。
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1分経過!
肉球魔王様ズが追ってきます。
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「にゃー(1分経過したから、お肉は貰うぞ)」
「何て言ってるのか知らないけど、助けてよ肉球魔王様」
「にゃー(ふむ、猫科の尿は尿中のフェリチンが変化すると臭うんだ。
だからお酢やクエン酸をかけてやれば中和され、臭いは消える。今回はお酢でいいか)」
肉球魔王様は不思議空間から謎の液体を出して、パシャリと床にかけた。
すると驚いたことに、臭いは消えた。
さすが肉球魔王様。
「にゃー(じゃあな)」
肉球魔王様は帰っていった。
お肉を回収しに来ただけなのかな?
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YOU LOSE
超高級チキン肉は没収されました。
――――――――――――――――――――――――
僕はミーアの縄を、両手だけ縛ることにして、他はすべて解いてやった。
もう襲ったりしないって約束したら、全部解くことにしよう。
ノルスは生理痛が続いてしんどそうだったので、引き続き僕はノルスの看病することにした。
体調が悪そうだから、エ○チはしばらくお預けだね。
あと、ミーアの食事の世話もしなきゃなのか。
面倒くさ。
◇ ◇ ◇ ◇
翌日。
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1円玉を、ズークの額にシュゥゥーーーッ!!
――――――――――――――――――――――――
ひょい。
僕はとっさに転がる。
ズドン!
僕の額があった所に穴が空いている。
穴の中に手を突っ込んでみる。
1円玉が沢山詰められている小さな瓶を取り出した。
「って危ないだろ! やめろよ!」
――――――――――――――――――――――――
まだ高温に熱した1円玉、絶対零度まで冷えた1円玉、レールガンで打ち出される1円玉とネタは沢山ありますが。
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「僕を殺す気か! ……レールガンって何かしらないけど、絶対ろくなもんじゃないだろ。
やめろよ?」
◇ ◇ ◇ ◇
次の日から、僕は自分の頭を分厚い木箱で守って寝ることにした。
一番ヤバかったのは、3日目のレールガンだった。
木箱が無ければ僕の額に穴が空いていた。
というか木箱が壊された。
あと、超高級チキン肉は毎度肉球魔王様に没収され、翌日、チップ状に加工されたものが猫達のおやつにされている。
今日こそは売ってやる。
起床後1分の猶予があるというのなら、その間に超高級チキン肉を売ってしまえばいい。
ってことで、肉屋に頭下げて、肉屋のすぐ外で野宿させてもらったのだ。
――――――――――――――――――――――――
起床後5分経過!
超高級チキン肉が股から出現します。
――――――――――――――――――――――――
「今だ! これを1分以内に売りに行けば」
「にゃー(時は加速する)」
――――――――――――――――――――――――
1分経過!
肉球魔王様ズが追ってきます。
――――――――――――――――――――――――
「は? 痛ぇぇ!!」
僕は手を噛みつかれ、持っていたお肉を落とす。
「にゃー(超高級チキン肉は頂いていく。さらばだズーク君)」
――――――――――――――――――――――――
YOU LOSE
超高級チキン肉は没収されました。
――――――――――――――――――――――――
……何が起きたの?
――――――――――――――――――――――――
時間の加速を使われましたね。
ズーク君以外の周りの時間を1分経過させたようです。
次からハンデで、時間操作は禁止にします。
――――――――――――――――――――――――
ちょっと何言ってるのか分からないけど、僕はまた負けたらしい。
というかハンデの1つ2つで肉球魔王様を出し抜くのは無理なんじゃなかろうか。
まぁ、仕方ない。
気を取り直して、今日の畑仕事に向かうことにしよう。
ズーク君の残り所持感想ポイントは6です。
カティ・ボードCutting Bord→まな板
現在のズーク君の状態
●スキル【感想乞食】【猫まっしぐら】【創造魔法】
●永続効果
・異性だけにモテると修羅場、同性にモテたり、男女両方からモテると・・・?
・畑の作物を狙った害獣がくる!スキルを使った際にダイスロールして奇数なら勝ち偶数なら負けてちょっと作物食べられる
・今日のパンツ何色か教えて?教えてくれる場合「そのパンツと同じ色、または柄の羊をゲット」教えてくれない場合「強制的パンチラ」
・毎日、股からチキンがでてきて、チキン長者になるはずが、肉球魔王さまズが追いかけてチキンレース成金か?




