3.僕は一度死ぬ(『主人公死す!デュエルスタンバイ!』(1回)、『畑の作物を狙った害獣がくる!スキルを使った際にダイスロールして奇数なら勝ち偶数なら負けてちょっと作物食べられる』(永続))
2019/4/25 22:00~2019/4/30 22:00の間に4名の方から感想、イベントを頂きました! ありがとうございます!
抽選結果が偏らないようにするため、前話で抽選された方は抽選結果から外しています。
今回抽選から外した方は次回以降で再び抽選に加えます。ご了承ください。
目が覚めると、顔に猫のキン○マがくっついていた。
朝っぱらから気分は最悪だ。
猫をどけて、起き上がる。
あくびをしつつ、畑へと向かう。
◇ ◇ ◇ ◇
「おーい、ズーク! 居るかー?」
せっせと雑草を抜いていると、幼馴染のスカーがやって来た。
「こんな朝早くから珍しいね。何か用かな?」
「あぁ、実は大変な事が起こってしまった」
スカーは悩ましげな顔をしている。
何かトラブルが起こったのだろうか。
ここで恩を売っておけば、将来僕の事を引き立ててくれるかもしれないぞ。
「どうしたの? 何か困り事?」
「あぁ、非常に厄介だ。
下手をすると、村が二分しかねないほどの」
思ったより大事らしい。
僕は雑草を抜く手を止めて、スカーを見る。
「昨日の夜、交流所で村の男達とお酒を飲んでいた時の事だ」
スカーは16歳で成人なので、お酒を飲んでも良い。
僕は15歳なので、来年から飲める。
「女性の魅力について、俺達は語り合っていた。
だが、それが悲劇の始まりだった」
「ふん、ふん」
「にゃーん」
僕は足元に来た茶色のブチ模様の子猫を抱き上げる。
顎の下をモフってやると、気持ちよさそうに目をつむった。
「俺はおっ○いの魅力を語ったが、いやおし○の方がいいと言い張る連中と言い争いになった。
言い争いは深夜から今朝まで続き、村は今まさに、お○ぱい派とお○り派が一触即発ムードなんだ」
「君らは暇なの?」
僕は毎日の食事を手に入れるのが精一杯な生活をしているというのに、酒を飲みながらアホな会話で一夜明かすとか、羨ましい。
「それで、先程お前以外の村の男全員で、どちらが至上かを投票した。
結果、丁度同じ投票数となったんだ。
だからズーク、お前の1票で、この戦いに決着がつくといっても過言ではない」
「そっか。残念だけど、それは出来ないね」
「なっ、何故だ!? 俺達はあの時、おっぱ○について熱く語り合っていたじゃないか!」
確かにそんな頃もあった。
だけど、それは昔の話。
「何故なら、今の僕はふともも派だからだァァーー!!」
「馬鹿な!? ここに来て第三勢力の参戦だとォーーーッ!!?」
今日もドコノ村は平和だった。
◇ ◇ ◇ ◇
スカーは帰り、僕は畑仕事を終えた。
そういえば、今日でスキルを得て2週間になる。
【身体強化】が切れたのか、水を運ぶ桶が少し重く感じた。
うーん、残念。
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スキル【感想乞食】を発動。
以下の4つの感想を得ました。
神のお情けにより今回は感想ポイントを2倍の8ポイント獲得しました。
次回からはもっと感想を貰いましょう。
『みなさん、アイディアが出てくるのですね。
わたしゃ、さっぱりでませんわ。』
『猫に好かれるって、極悪人系BADENDを回避&同作者別作品とのコラボというチート的救済フラグが立ちそうな、ある意味大当たりを引いた可能性が……
後は感想数さえ続けば………』
『ズークくん一円玉がわからなかったか?笑
わからなかったらそりゃこわいわな笑
すみません、ちょっとわからなかったのですが、今回当たらなかったリクエストは次回使われる可能性はあるのでしょうか?
それとも毎話ごとリセットでしたっけ?すみません。』
『良いなあモフモフ。チッ!妬ましい!変なスキル当たればいいのに!
しかしその変なスキルが思い付かない。うーん。こんなときはTRPGだ!』
…………
……
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おっと、2週間ぶりにスキルが強制発動した。
それにしても『』内の会話。
どうやら僕を監視しているらしい。
多分、暇つぶしの見世物にでもしているのだろうか。
【感想乞食】スキルは、異界の感想欄から力を得たり、災いを引き寄せたりするスキル、だったっけ。
だとすると、『』内の会話は、その力や災いの内容を提案している神、もしくは神の従者の類ということになる。
「神様、もしくは従者様、見てらっしゃるなら、どうか僕を甘やかしてください、どうかこの通り」
その願いが届いたのか、スキルの発動文が宙に表示される。
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所持感想ポイントは9です。
所持ポイント数5以上なので、ポイント1使用、およびポイント3使用の効果が強制発動します。
まずはポイント1使用から発動。
イベントを1つランダムで起こします。(その話限りで効果は終了)
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以前と同じく、宙に光のダーツボードが現れ、回り始める。
いつの間にか僕の側に光の弓と矢が現れ、弓が引かれる。
ダーツボードに書かれている文字は……
『畑の作物を狙った害獣がくる! スキルを使った際にダイスロールして奇数なら勝ち、偶数なら負けてちょっと作物食べられる』
『毎朝1円玉がおでこに落ちきて起こされる(1円玉は残り、ズークくんのものになる)』
『ズーク死す! デュエルスタンバイ!』
……
ま、僕を見世物にするというのなら、この中で1つ、僕が死ぬという項目は向こうにとっても都合が悪いはずだ。
何せ、僕が死ねば終わってしまうから。
だから、神様の不思議パワーで、それ以外が当たるに違いない。
ドビュッシー!
光の矢が的に射られた。
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ポイント1使用の効果は『ズーク死す! デュエルスタンバイ!』です。
やったぜ!
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「何でだよぉぉおおおーーー!!」
神様、僕の事が嫌いなの!?
ああそうかい、そうかい!
僕も神様なんて大嫌いだーー!!
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やめて!
ヲーの翼チン竜の特殊能力で畑を焼き払われたら、闇のゲームで畑と繋がってるズークの精神まで燃え尽きちゃう!
お願い、死なないでズーク!
あんたが今ここで倒れたら、気まぐれ屋さんの次回更新はどうなっちゃうの?
ライフはまだ残ってる。ここを耐えれば、ヲーに勝てるんだから!
次回、「ズーク死す」デュエルスタンバイ!
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「あの、何を言ってるのか理解出来ないんだけど、スキルの説明文さん?」
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太陽神よ 天を舞え!
炎纏いし不死鳥となりて!
ヲーの翼チン竜!
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何だ、空が急に暗くなったぞ。
ゴゴゴゴゴゴゴ……!
畑の上空から、巨大な金色の玉が現れ、フヨフヨと浮かんでいる。
それが変形して、おとぎ話の竜のような形になる。
あれがヲーの翼チン竜だというのか。
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ヲーの翼チン竜の攻撃!
ゴッド・ぶっかけキャノン!
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畑に、竜の炎が吐かれた。
と同時に僕に激痛が走る!
「イワァァアアアアアアーーーーーーク!!」
自分でもよく分からない悲鳴を上げ、
僕の体は焼き尽くされた。
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YOU DIED
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◇ ◇ ◇ ◇
気がついたら、暗い、何も見えない場所に居た。
体も動かない。
ここはあの世?
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[埋まる]
[這い上がる]
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スキルの説明文が現れた。
どうやらこの2つのうち、どちらかを選んで欲しいらしい。
だけど、[埋まる]を選んでしまったら、何となく取り返しがつかないような気がした。
だから[這い上がる]を選ぶように意識した。
ゴゴゴゴゴゴ……!
ボコッ!
僕は首を地面から出した。
「はぁ、はぁ……ここは……僕の畑?」
「にゃーん」
猫達が寄ってきて、心配そうに僕を見る。
大人の猫3匹が、僕を掘り起こしてくれた。
「僕は……生き返ったのか?」
僕は自分の体を起こし、立つ。
いつの間にかあのキン○マドラゴンも居なくなっていた。
って、
「僕の畑の作物がーーーー!?」
全部、きれいさっぱり無くなっていた。
あのキンタ○ドラゴンの仕業か!
「どうしよ」
このままだと、領主様に収める作物が無くて、借金の返納が遅れてしまう。
ん?
猫達が何やら変な動きをしている。
「にゃーん」
「なーご」
んーばっ。んーばっ。
手のひらをあわせるようなポーズで前足を合わせ、その合わせた前足を空に向かって伸ばして、しゃがんでを繰り返している。
可愛い。何かの儀式のような踊りだ。
ゴゴゴゴゴゴ!
地面が揺れる。
今度は何だ?
もう何が起こっても驚かないぞ。
畑を見ると、にょきにょきと知らない植物が畑全体に急速に生え、そいつが実をたくさんつけた。
「にゃーん」
猫達が「褒めてー」と言いたげに僕の元にやって来る。
どうやら先程の儀式は、豊穣の神に捧げる踊りなのだろう。
どうして猫がそんな事出来るのか、何故種も蒔いていない植物が生えたのかは知らないけど。
実の1つをもぎ取り、かぶりつく。
……。
…………美味ッ!
これは凄い! まるで砂糖の塊のような甘さがある!
こんな上等な作物は見たことがない!
もうすぐ月に1度の商人がやって来るけど、これを売れば僕の借金がチャラになりそうだ!
よーし、収穫だ!
……ン?
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続いてポイント3使用を発動します。
イベントを1つランダムで起こします。(効果が永続する)
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ひとりでにダーツボードと、光の弓と矢が現れる。
ズッガーン!
光の矢が的に射られた。
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ポイント3使用の効果は『畑の作物を狙った害獣がくる! スキルを使った際にダイスロールして奇数なら勝ち偶数なら負けてちょっと作物食べられる』です。
効果は永続します。
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どこからともなく、イノシシが現れた!
何でだよ!
カノ山から僕の畑まで、他の人の畑がいくつもあるからそっち行けよ!
わざわざここまでやって来る意味が分からないよ!
おまけにそいつは僕の畑にまっすぐ向かい、先程の実をかじりだした!
「僕のだぞッッッ!!!」
急いで家に戻り、先端にナイフを付けた木製の自作槍を引っ張り出す。
猫達は僕の家に避難した。
畑に戻り、イノシシに向かう。
くらえ、畜生め!
ひょい。
僕の槍攻撃は軽くかわされる。
「ブヒッ、ブヒヒ!」
何か馬鹿にされているような笑いだ。
絶対許さん!
何度も攻撃を繰り返すけど、その巨体に似合わない身の軽さで避ける。
信じられない、本当にお前イノシシか。
くそ、当たらない。
仕方ない、助けを呼ぶか。
いや待て、助けを呼ぶ前に考えろ。
スキル説明文には何と書いてあった?
スキルを使った際にダイスロールして奇数なら勝ち偶数なら負けてちょっと作物食べられる。
もしや……
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何らかのスキルを使わなければ害獣は一生倒せません。
また、1日1匹追加されます。
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クソったれがー!!
僕には【感想乞食】スキルがあるけど、そもそも害獣がやって来たのもこのスキルのせいだ。
追加で使ったら下手したら人生詰む災厄が起こる可能性がある。
使うわけにはいかない。
ということは【猫まっしぐら】スキルを使うしかない。
うおぉおおおお! 【猫まっしぐら】スキル発動!
「にゃー」
僕の家に居る5匹とは別のデブい茶トラ猫がてくてくと歩いてきた。
やっぱりこのスキル何なの!?
癒し系スキルなの!?
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ダイスロール!
目は2です。
撃退に失敗しました。
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ムシャムシャ、ガツガツ!!
実が2つほどイノシシに食べられた。
これが撃退失敗の効果か!
だけど、多分これを繰り返せばイノシシが撃退出来るはずだ!
いけぇぇぇえええ! 【猫まっしぐら】スキル発動!
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ダイスロール!
目は5です。
撃退成功です。
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「にゃー」
先程の茶トラ猫がもの凄い勢いでイノシシにタックルした。
「ブヒィィィ!?」
イノシシは空高く吹っ飛んでいった。
そんな馬鹿な。
魔王並の肉体が無いと、あんなに吹っ飛ばす事なんて出来ないぞ。
茶トラ猫はそれを追いかけていった。
それきり、イノシシも茶トラ猫も戻ってこなかった。
だけど、多分あの茶トラ猫とはまたどこかで会う気がする。
その日から毎日、小動物や虫の害獣がやって来たけど、初日ほどの大物は現れなかった。
なので猫達と一緒に撃退を繰り返した。
そしてスキルを得て約1ヶ月。
村に商人親子がやって来た。
ダイスロールは実物を使いました。
ズーク君の残り所持感想ポイントは5です。




