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偏食児童の憂鬱

 僕は寒がり屋です。先日マッサージにいったところ(最近はほぐし屋っていうのでしょうか? 看板にそのようなネーミングがあった・・・)スタッフの女性から、「足が冷えていますねぇー」としみじみ言われてしまった。寒がり屋は寒さに弱いだけでなく、あまりに寒いとそれだけで疲れてしまうのだ! ゆえに、僕のような寒がり屋にとって、冬の鍋物はなんとも嬉しいメニューなのである。

鍋は暖まる。もうそれだけで幸せな気分になり、作ってくれた奥さんに「ありがとう」と殊勝にも感謝してしまうわけだが、昔は鍋が好きだったわけではない。いや、むしろ苦手なメニューだったのだ。日本人に鍋物が嫌いな人かいるのか? と非難の目をむけられそうだが実はいるのである。偏食児童だった、わたくしです。

子ども時代の僕は非常に食べられるものが限られていて、家で水炊きをしてみんながわいわいと楽しそうに食べているのに、暗い顔をして鍋をつついておりました。食べられるものといえば、豆腐と白菜が少々、たまに牡蠣や貝柱ぐらいなもの。(他人から見れば贅沢なこどもですが、本人はつらかった)うちの家では、骨付きのかしわがメインで、この偏食児童は当時、鶏肉が苦手だった。しいたけも苦手だった。ねぎも苦手だった・・・・・(いったい何を食べて生きていたんでしょかねぇ?)

ところが年を経るごとに味覚は変わるもので、今の奥さんと結婚した頃には、鍋が好きになっていました。また鍋といっても「しゃぶしゃぶ」「キムチ鍋」「寄せ鍋」などいろいろあるわけで、様々な種類の鍋物を食したことも、鍋物=水炊き=まずい! といった固定観念も崩されていきました。そんなことも私が鍋好きに転向? した大きな要因だったと思われます??

僕の住んでいるところは四国の山の中なので、おいしいしいたけが手に入ります。白菜と白ねぎとか豆腐とかさっぱりしたものがあれば、歳のせいかそういう食材で満足してしまいます。まあこれだと精進料理っぽくなるので、動物性たんぱく質の食材もなにか入れますが、最近は豚が多いような・・・ところで、うちの娘なんかが白ねぎがおいしいとか言ってむしゃむしゃ食べているけど、自分のこども時代には考えられなかったので、なんとも不思議な食卓の風景に思えてしまいます。まあこれも狭量な性格であるわたくしの「ひがみ」なんでしょうけど・・・・・・



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