見た目ではわからない猫の性格
「見た目ではわからない猫の性格」
我が家では二匹目の猫を飼っている。娘が「心の癒しのために猫を飼って」という願いに答えるためだ。
昨年の5月、役場の支所に捨て猫家族が檻に入れられていた。親猫1匹子猫4匹だが、子猫はいずれも可愛らしいのだ。
そのうちの1匹を飼うことにした。全身雪のように白く、目は透き通った淡いブルー、品のある顔立ちで家族全員、「わー、かわいい」と大絶賛であった。
しかしこの猫は性格が悪かった。そして素行も悪い。
やたら噛むのである。いわゆる噛む猫です。手首のところの服を噛みつつ放つ猫キックも強烈である。
今は太って身が重いのであるが、まだ身軽な頃はおばあちゃんの背中に飛び乗っては威嚇していた。猫に飛び乗られた(おんぶおばけみたいですが)哀れなおばあちゃんは、夢に猫が出てきてうなされたそうです。
また、先日お風呂の浴槽を洗っていた妻がうっかり猫を風呂場に閉じ込めてしまったときのことである。(この猫はなぜか風呂場が好き)20分くらい立って解放されたのであるが、根に持っていたのか、しばらくして妻の腕をかぷっと噛んでおりました。
それから娘がふざけて猫をからかって遊んだ後のこと。いくら凶暴な猫でも人間にはかなわなくて、悔しい思いをしていたよう。娘が座っていると、やおらジャンプして頭に猫パンチを一撃くらわしたそうです。あなおそろしや、おそろしや・・・・・・
可愛らしいときは朝起きて腹ペコで「ご飯をくれご飯くれ」と、ぐるぐる鳴いているときだけです。
娘も「この猫では癒しにならーん!」と泣いておった。
しかし時の流れは猫の心をも変えてしまいます。避妊手術を受け、近所の猫との縄張り争いに負け続けると、すっかりおとなしい性格になりました。お腹が減ったときや外に出たいときは「にゃうにゃう」と甘えた声を出し、久しぶりに家族と会えばのどをゴロゴロ鳴らす変貌ぶり・・・・・・外に強敵ばかりで友だちもいないので、何とかこの家に置いてもらわねば生きていけないと悟ったのかもしれない。