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節分の豆まきについての若干の考察

 今から40年くらいの前の話だが、実家での節分の豆まきに小銭やお菓子が入っていたような記憶がある。

 僕は三人兄弟の次男だが、男の子三人が小銭ほしさに争奪戦を繰り広げたわけだ。その中に50円硬貨がたまに混ざっていて、あさましい我々はそれほしさドタバタ走り回っていた。現在の子どもにとって50円がいかほどの価値があるかわからないが、一般的に考えて、どたばたと争奪戦をするとは考えにくい。昭和40年代のこどもにとってみれば50円は大金であったような印象を持っている。

 我が家ではこのような豆まきだったので、豆自体は全然人気がなくて、「歳の数だけ豆を食え!」と言われても「ちぇ・・・」といった反応である。なんとなく節分の趣旨からはずれたような豆まきだが、今でもそんな豆まきをしている家はあるのだろうか?

 最近は豆まきといっても、我が家のこどもも大きくなりそれほど喜んでくれない。だからアリバイ的に「鬼はそと!」と玄関からちょっとだけ豆まきをして、歳の数だけぼりぼりと各自が豆を頬張るのである。歳を重ねると、炒った豆の香ばしさは食欲をそそり本当に歳の数だけ豆を食べてしまう。そのあと、「食べ過ぎたーぁ」と若干後悔するのだが、節分の決まり? なのだからしょうがない。

 ところで以前飼っていた雑種のオス猫のマルは、なぜかこの豆が好きで「ぼりっぼりっ」と食していた。家族のみんなも「へぇー、猫って豆食べるんだ」と妙な感心をしてしまった。今飼っている二匹目のメス猫メイは性格にかなり問題があるので、豆なんか「ふん!」といった感じで一蹴されるような気がする。でも先日なんと輪ゴムを「うにゃうにゃ、ごっくん」と食べていたところを目撃した。悪食ネコなので、節分の豆も「ばごばごばご」と噛み砕いて食べてしまうかもしれない。


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