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小説を書く理由3

「ガールフレンドとサバイバルナイフ」最終章

少年たちはなぜナイフを手にするのだろう?

ナイフを持つことで万能感を得るからだろうか。それもあるだろう。しかしそれよりも、彼らはナイフを持たざるを得ないのではないか。モタザルヲエナイ・・・・・・

「世界は暴力と破壊と絶望の深い闇に閉ざされている」

 少年たちの世界は理不尽な暴力に満ち溢れている。


 あるときは母親の冷たい視線が彼らの胸を深く抉る。

 あるときは教師の無神経な一言が絶望の淵へ突き落とす。

 またあるときは、ともだちの「ちょっとしたからかい、軽い気持ちのイタズラ」が、負のスパイラルの入り口に誘ってしまう。

 少年たちは世界の崖っぷちまで追い詰められている。

 常識を刷り込まれた傲慢な大人たちには、血の涙を流している少年たちを見ることなどできるはずもない。


 少年たちは凄まじい暴力と巧妙な偽善から身を守るためにナイフを手にする。

「本当はナイフなんて持ちたくないのだ!」

 傷つき、怯え、疲れ果て、悩みに悩んで、どうしようもなくてついにナイフを手にする。

 彼らを覆っている闇を切り裂き、新たな光を求めるためにナイフを手にする。しかしそのナイフが更なる暗黒の虚無に繋がる入り口の鍵となるかもしれない。


 少年たちにナイフを手渡したのは、この歪んだ世界をつくりあげた大人たちなのだ・・・

 彼らはそれでも生きようとしている。

 僅かな光を求めて、信じることのできる人を求めて。

 そして、許してくれる人を求めて・・・・・・

 その行為は絶望的な戦いなのだろうか? 

 その温もりは幻想なのだろうか?


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