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茶色いノート  作者: ふりまじん
100年戦争
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作者、ジャンヌダルクを語る5

1412年フランスのドンレミ村。

ジャンヌダルクの生まれた村に行ってみる。


地図を見るとよくわかるけれど、パリを中心に道は放射線状に広がって行く。

全ての道はパリに続く…

みたいな感じなのだろうか?


ドンレミ村は、地図の向かって右側、神聖ローマ帝国との国境(くにざかい)にある。


国境は川で、ドンレミは、のどかな村だと聞いている。


現在でも、ジャンヌダルクの生家の一部を見ることが出来るらしい。


彼女は1月始めに生まれている。


星座はやぎ座。


それを元に性格を考えると、穏やかで我慢強く、勤勉で頑固。と、いうところか。


当たっているような、いないような気持ちがするのは、この時代、暦は正確ではないし(ユリウス暦とグレゴオ暦だったか、ノストラダムスもやぎ座といて座、二つの誕生日が書いてある。)、あてにはならないのかもしれない。


けれど、多分、冬に生まれたのは本当かもしれない。


日付は忘れても、生まれた時の気候や天気なんてものは、わりとよく家族の話に出てくるもので、冬と夏を間違えるなんて事はない気がする。


1月6日と言うのは怪しいけれど。


昔は、正月や大晦日など忙しいときに生まれた場合、一週間くらい平気で手続きを遅らせたりしたとか聞いた事があるし、教会もクリスマスやら何やらで忙しいだろうから、西洋の人たちもそんな感じなのかもしれない。


でも、ジャンヌダルクは、きっと愛されて育っていると思う。


認められた事の無い子供は、自分の意見を疑い、他の人間の意見に流される傾向がある。


神様の声が聞こえた。


なんて中二病な台詞、毎日バカにされて育った人物なら言えない台詞だろう。


冬に生まれた彼女の周りには、農作業が始まる前の家族の団らんがあっただろう。


ジャンヌダルクの父は農夫で、土地の有力者という設定らしいから。

なので冬とはいえ、ジャンヌは、それほど食べ物には困らない生活をしていたのかもしれない。


とはいえ、現在、フランスは乱世である。


無頼者は略奪しに来たろうし、決して楽ではなかったのは確かだ。


記憶が正しければ、ジャンヌダルクの父さんは自警団にも所属していたみたいだし、日本の戦国時代の話で、

戦とは冬場の食料の略奪の物語である。


なんて台詞を読んだ記憶がある。


日本より厳しい北欧の冬。食料の略奪戦があると仮定して話を進めてみる。


まあ、外国の傭兵は、素行の悪そうなのからクリスマス休暇でさっさと田舎に返してしまえばいい。


戦争も長引けばビジネスだ。

数年前は、若さに任せて暴れるだけの青年も、結婚し、子供も出来れば安定や地位がほしくなる。

強くなれば、仲間が集まり組織化するから、素行の悪い傭兵と言っても、残虐勇猛で知られるトルコ兵や、そのトルコ兵すら裸足で逃げ出すようなモンゴル兵のような暴れ方はしてないんだと思う。何かの本で読んだけれど、


モンゴル兵の行進した後は、子犬一匹の鳴き声も聞こえない。


なんて、忘れられないフレーズで恐れられていた。

そんな風に、町を修復不能なほど皆殺しをするような輩は、はじめの段階で駆逐されていったのだと思う。


そんな考えなしの人間が暴れていたら、来年の略奪も給料もなくなるからだ。何より、人が居なくなるから100年も戦争なんて出来ない。


中学の地理で教えられる通り、この時代でも、フランスはヨーロッパで重要な穀倉、牧草地帯だと思うし、農業はただ植えれば育つ簡単なものではない。


その土地の気候や相性の合う植物を選び、種を管理し、土を肥やさなければ持続させるのは難しい。


熟練した農夫を確保するには、怪我をさせても殺さない方が得策で、時代が進めば、考えなしに暴れる奴の外に、清水の二郎長親分のような、庶民の味方のマフィアやら、傭兵が登場してくる。事にしよう。


冬場は、農家の男衆も自警団の活動をしたり、仕事が無くなった老兵に、戦い方や体の鍛えた方などを教わったかもしれない。


村に住み着いた老兵かぁ。


うん。いいかもしれない。ドンレミ村にもそんな人物を設定しよう。


元々は小貴族の出で、本物の騎士だった人物。


頭がよくて、物知りで、はなし上手な人物で、教会に仮住まいしている。


ジャンヌも彼が好きだったことにしよう。



いい感じでまとまってきた。 さて、次回は舞台になるドンレミ村について語ろう。


神聖ローマ帝国との国境の村。ドンレミ村の話を。


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