作者、ジャック・ド・モレーを語る
面倒だが、ギヨーム・ノガレが登場して、幅広い怪物探しができる。
とにかく、仲間として戦っていたブルゴーニュの人たちが、イングランドを敵と認識し始めるのだ。
なにかが、あったんだと思う。
で、新しい知識で、いろんな物語が動きだし、私は、結末を見つけられないので、適当に思い浮かんだものから書いてゆくことにする。
とりあえず、ギヨーム・ド・ノガレ。
で、今日は、宿敵のテンプル騎士団、最後の総長モレー。
この人は、パリのシテ島で処刑されたはずだから、騎士団解散の100年後、1412年この土地で目覚めることにする。
彼は、ブルゴーニュの小貴族と記憶してるので、ポルトガルの主イエス・キリスト騎士団側の味方としてに編成する。
モレーが紡ぐ物語は、呪いや怨念ではない。
なぜなら、キリスト教は許しの宗教で、この当時、悪人にされていたとしても、モレーは、敬虔なキリスト教徒だと思うからだ。
だから、モレーの話は、騎士団の財宝の話になる。
一説によると、テンプル騎士団は、フランス王の動向を知っていて、捕まる前に財宝をラ・ロシェルに集めて逃げる準備をしていたそうだ。
その先は謎になっているが、港からイギリス方面とスペインに別れて逃げたとか言われているから、この話ではスペインに持っていって貰おう。
今まで、どうでも良いと思っていたモレーの家柄が、ここで効いてくる。
彼は、ブルゴーニュの貴族なのだ。
だから、スペインのブルゴーニュの親族の元に、家族や親族と共に、守るべき何かを託したに違いない。
「ダ・ヴィンチ・コード」なら、聖杯なのだろうが、私の話では、「ソロモンの鍵」になる。
しかし、これは、ヒントでしかない。
もし、全ての財宝を国外に持ち出せるのだとしたら、モレーがムザムザフランスなんかに捕まる必要が無いからだ。
モレーを含めた、フランスの騎士団の人間は、フランスに残る必要があったと考える方が自然だ。
その宝は、フランスから持ち出すことが出来なくて、扱いを間違えたら、世界が壊れるような、そんなもの。
なんだか、書いていて恥ずかしいが、児童小説を考えてるんだから、これくらいは盛ろう。
なんだか、昭和のルパンスペシャルを思い出せそうな気がするじゃないか。
モレーは、生きながら火炙りにされる事でその厄から世界を守ったのだ。
100年の安定の後、再び危機が押し寄せてくる。
それは、モレーの親族が、スペインに密かに封印した何かが、城か教会などの建物の改修から見つかるところから始まるのかもしれない。
それとも、封印されたソレは、災いが訪れるとき、眠りから覚める救世主なのかもしれない。
うーん。この人の話で進むと、ファンタジー全開になりそうだなぁ。
少年を主人公にして、それなりに楽しい話になりそうだけど、それだと、ジャンヌダルクの話からは、随分とそれてしまう。
やはり、騎士団総長なんてキャラクターは、少年の憧れを含んでいて、そちらに話を流してしまうのだろう。