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茶色いノート  作者: ふりまじん
100年戦争
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奈美、男心を語る。3

突然降ってきた『槍とバスト問題』。実践はともかく、なろうで作品を作るなら、考察した方が良い気がする。


しかし…槍をもって闘う女性に憧れることはあったが、対戦相手の男の目線は考えたことが無かった。

美少女戦士に槍を向けられた敵の男は…


コイツ胸がでけーから、動きが悪そうだな…


なんて考えるのか┐( ̄ヘ ̄)┌


お祖母ちゃん子で、時代劇も好きな奈美は、ちょっとがっかりする。


剣士との決闘シーンは、やはり格好良くありたい。

闘いに集中して、槍先を見て欲しいけれど、現実は対戦する男の視線は、オッパイにゆくのなのだろうか…


奈美はため息まじりに火を見つめた。

「どうしました?」

急に押し黙って考え事をしている奈美に、ジャンが声をかける。奈美はがっかりした顔でジャンを見ると、

「アンタも胸の大きさで女性の戦闘力を考えるの?…」

「え?」

ジャンは、質問の意味が分からずに赤面する。宵闇に二人きり。若い娘が青年に問う女の子の戦闘力…。セクシー方面を想像するのは、むしろ健全ではないか?この異国の娘は、自分が胸が小さいことを気にしてるのか?

「槍よ。槍で美少女が闘いを挑んできたら、まず先に見るのは胸の大きさなの?」

奈美は、設定の世界なので踏み込んだことを聞いた。

が、ジャンにはそんなことは分からないから、赤面しながら、甘い困惑に酔う。

美少女と闘う…槍で?この(ひと)は、何を言いだすのだろう?

「女の人と戦ったりしませんし、もし、貴女が戦士だとしても、槍隊はおすすめしませんよ。」

ジャンは、穏やかに微笑んだ。奈美は敵意を含んだ不思議顔でジャンを見つめる。少しムカつくが、その目を見続けてしまうのをジャンは止められなかった。

「隊って、違うわ、一対一の真剣勝負よ。」

奈美の台詞にジャンは不思議そうに奈美をみた。

古代ローマの時代から、槍の部隊は縦横整列し、戦団を組んで槍襖をつくり闘うものだと思ったからだ。


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