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茶色いノート  作者: ふりまじん
魔法の呪文
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夕暮れ

夕暮れが近づいてきました。

作者は静かに眠っています。私は起こさないように静かに彼女を見つめていました。

少し疲れているのでしょう。作者の横で私はシャーロックホームズの本を読み始めました。

シャーロックホームズは、

19世紀のイギリスの物語で、探偵小説の代表のようなものです。21世紀の現在でもその人気は消えることなく、特に熱愛する一部のファンをシャーロキアンと呼ぶのだそうです。


 私は『緋色の研究』を読み始めました。この作品はホームズ作品の初めの物語です。

 私たちはホームズのものがたりの二次作品も作っています。ここにきて、ホームズの物語が全体に影響を始めたのです。


 本来、夏ホラーで明智小五郎の100周年を記念した中短編を描く予定でした。

 特別感を出すために、ここで乱歩先生もなかなか出来なかったであろう、ホームズシリーズとのコラボをすることにしたのでした。

 調べてみると、どうも、ホームズは2026年には探偵業を引退、ミツバチを飼いながら静かな余生を暮らすことになります。1925年日本で明智小五郎が爆誕する中で、英国の探偵がひっそりと表舞台を去ってゆくのです。


 その絶妙なタイミングに、コラボを考えたのでした。

 推理小説で、この名探偵を生かし切ることができないと判断した作者は、絡み手を使うことを考えました。

 そう、相方のワトソン先生と小五郎を組として、推理小説というよりも、SFミステリーをやろうと考えたのでした。1925年はパリ万博の年でもありました。

 この大いなるイベントに誘われてパリへとゆく小五郎の元に一つの依頼が舞い込みます。

 それは陸軍の軍医で、かつて森鴎外と留学した人物の報告書から、一つの持論を確認したいと思っていたのでした。

 これは『パラサイト』の過去の世界の物語とかかわる予定でした。

 『パラサイト』もまた、2025年で『イブ』という話を持って終わりにする予定でした。

 万博の年、何かが起こる予定でした。でも、我々の物語が始まる前に万博の方が終わってしまいましたが。


 それでも、始まった物語の整理を始めないといけません。

 

 しかし、ここにきて、同じ時代の『幽霊作家』と『通り魔』がかかってきて混乱しているのです。

 

 そして、ホームズについても、知らないことが割とあることに気がついたのでした。

 例えば、ワトソン先生が犬を飼っていらしたこととか。

 作者が寝ている間、私が少し、知識溜めておくのです。そして、また、作者と楽しい物語を始めるのです。

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