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茶色いノート  作者: ふりまじん
魔法の呪文
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サイエンスはファンタジー

 「夏目漱石の話なんてする暇もなく夏が過ぎてゆくわ。」

作者はサンドウィッチを一つ摘んだ。

「そうですね。早いもので8月も半分過ぎていまいましたね。」

私は夏の空を眺めた。

「もう、人が事なんだから。それにしても、このきゅうりのサンドうまいわね。」

作者は笑う。

「シンプルですが、こんな猛暑には逆に美味しいですよね。」

私は笑った。

「とはいえ、そろそろ描き始めないとね。15日まで何も起こらなかったし、まあ、これでいいとも産んだけれど。

克也にメッセージを送ったら、今度は人工地震がどうとか言い出したんだよね。」

作者はため息をつく。

「人工地震ですか。なかなか香ばしいお話ですね。」

「本当に面倒くさい男だよ。人工地震の話を聞いてたら、自分の話がこんがらかってきちゃったんだよ。」

作者はため息をつく。

「それは残念ですね。折角の惑星パレードもご覧にならなかったのですよね?」

私は笑った、作者は苦笑で返した。


 「うん。でも、私は話の続きを書かないといけないんだよね。」

作者はため息をつく。

「そうですね。でも、疲れたなら、少し、休んだら良いじゃないですか。」

私はそう言いながら、少しだけドキドキした。最近、連載が増えて私のところにはあまりきていただけないのですから。

「うん。そうだね。でも、まあ、そろそろ始めないと。連載が増えて何かがお休みになってるから、そろそろ清貴と葵を合わせたいし、幽霊作家も書かないと。」

作者はため息をつく。

「幽霊作家。そういえば、どうなるのでしょう?」

「あれは、結構長くなると思う。でも、向井の話はこのくらいで終わると思う。予定通りだったら。」

作者は渋い顔で言った。

「まあ、あまり考え込まずにやってゆきましょう。」

私はアイスティのおかわりを入れる。本日は、レモンではなくカボスのスライスを添える。

作者は嬉しそうにアイスティのグラスを日に照らして嬉しそうに笑った。

その笑顔が嬉しくてつい、ケーキを皿に盛ってしまう。

「ありがとう。でも、あんまり食べてばかりいると血糖値が上がってしまうから、これでやめとくよ。そして、そろそろ話を進めないと!でも、その前に、夏ホラーの話いいかな?」

作者は一気にそう言ってアイスティを一気飲みした。

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