エタリ・ポイント8
はぁ…落ち着いたわ…
今回は、辛かったわ。
それは、母方のジャン爺さんのトンデモ話は警戒していたけれど、
父方のピエール爺さんはノーマークだったから。
まさかの相場師。正確には穀物商人だけど、穀物で儲けていたのは確かだわ。
今まで、謎だったなんで、歴書なんて晩年に医師のノストラダムスが書いて、ベストセラーになったのか、納得できた。
穀物は、植物だから収穫期を予想して取引をされる。この時代については、これから調べないといけないけれど(;_;)多分、それほど変わらないと思う。
穀物で儲けるには、豊作の所から安く仕入れて、不作の土地に高く売り付ける。
もしくは、未来の飢饉に対して備蓄をし、そのときが来たら、高く売り付けるのだ。
消費者は食料品だから、買うしかない。
例え、借金をしても。
上手く立ち回れば、莫大な富が得られるが、未来の予測を間違えれば、巨額の損失が出る。
まさに、未来予知の能力が試されるわけだ。
信頼できる資料も少なく、知ったところで特に役にたちそうもないカバラより、
沢山の実例があり、地理や天候、歴史について豊富に学べる相場師の話の方が書きやすそうだが、面白いかは分からない。
それに、こんな爺さんの影響を受けたら、ノートルダム一家も考え方がとても現実的で、大胆な性格な気がする。
ピエールの息子で、より影響を受けたであろうジョームが、サンレミのお嬢様のハートをゲットして、マスオさん状態なのをみても、ジャンプヒーローの父のような破天荒感がある。
はじめから、この設定で作るなら、ジャンプヒーローのような、快活で前向きなリーダーキャラにしていたかもしれない。
が、コメディからの私の強引な話の変更で、キャラクターの性格が合わない気がする。
しかし、今からキャラを別人にする!?
これが今回の混乱の元だった。
今まで積んできたキャラクターに愛着もあるし、脇役はそのキャラクターに合わせて考えていたから、ほのぼの系のキャラから、急に快活な冒険向けのキャラに変わるのは、全体に影響が走るのだ。
ゲームでもそうだと思うけど、選択したキャラが勇者なら、集まる敵も見方も喧嘩が好きだったり、体力のありそうな奴だろうし、
魔術師なら、老師とか、賢者みたいなアカデミックな雰囲気のある人間によく出会う。
ほのぼのが、眼鏡君くらなら、それほどでもないけど、ノートルダム一族、三代ぶちぬきで破天荒なキャラに今更なられても、私は対応できない。
もう、脇は結構固まっているのだから。
まあ、それでも、まだ、本編が始まってないから、作りようがあるんだが、
だが、しかし…
設定を作品として投稿したのが、今度は問題になる。
私の場合は、今の高校生が好んで読みたくなるような、ラノベの類いは作れないと思う。
だから、中学より下の世代を読者に狙った。
幸い、なろうも初めてで、へんな話を書いたりしていないし、やるなら、履歴が汚れる前の今しかない。と言うのもある。
その為には、まずは親の世代に認められる事も必要だけど、子供に嫌われたら本末転倒だ。
この設定は、すでに数ヵ月、この場にさらされて、私のミシェルは、ほのぼの決定である。
確かに、奈美や他の脇キャラと関わりながら成長できるとしても、
ドカベンが、翼くんにはなれない。
それをすることは、親の希望と違うから、子供の個性を消してしまうようなものだ。
ブックマークのたんぽぽさんもまだ、飛んでいってないし、つまり、まだ、読んでくれる意志があるのだろうから、それは出来ない。
でも、それは、主人公のミシェルが相当負担がかかると言うことだ。
出来上がり始める新しい設定のなかで、ピエールは狡猾で底の知れない男の印象を吸収してくるし、
父のジョームが15才。まさに今のミシェルの年に父親ピエールを亡くしているので、不穏な動きを見せる北欧の状態を見ていれば、ミシェルに早く自分の仕事をついでほしいはずなのだ。
自分が不慮の死を迎えた場合に備えて、色々仕掛けをしていると思う。
ほのぼの三話のコメディが作れない私は、この時点で、ジョームと神聖ローマ帝国のカール5世から家族を守る闘いをしなくてはならないのだ。
もう、どうすれば…
泣きたくなるほどの緊迫感を、私はジョームと共有している。
だから、今のキャラのミシェルには、これからの展開は辛いものになると思うし、歴書や諸世紀を書くのは確定しているから、どこで切れるにしても、それを書ける人物にしないと困る。
混乱しないわけがないのだ。