ゲームシナリオ3
「面倒くさいわ(-"-;)しかし、ここを細かく書いておかないと、本文がまとまらなくなるのよね(T-T)
本当のゲームのライターさんはそれ以上に大変なんだろうけど…
ブーメランも使いたいから頑張るわ(>_<)」
作者はボヤいてはいますがなんだか楽しそうです。
「ブーメラン…ですか。」
「うん。やっぱり、かっこいいもん。飛ばすと帰ってくるんだよ(@_@)
手裏剣じゃ真似できないんだから。」
作者の百面相が可愛らしい。
「確かに、手裏剣は戻りませんが、鎖ガマでもよろしいのでは?」
私の質問に、作者は満面の笑みで否定した。
「ダメよ。じゃらじゃらするしさ、持ち運びが不便だし、エチオピアの工芸品にならないじゃない。」
作者は口を尖らせる。
「わかりました。ブーメランのために、どう頑張るおつもりなのでしょう?」
さて、じっくりと説明を聞いてみましょうか。
「うん。インドに弥助がいたのは凄く大事なのよ。
ハンコック先生も『プレスタージョンの伝説』に少し触れていらっしゃるけど、インドって、古代文明と中世をつなぐ鍵になる気がするの。」
作者は難しい顔をする。
「インダス文明とシュメールですか。」
私は、昔、作者と調べた様々な事を思い出す。
当時、シュメール…中東とシバの伝説を関連付けて考えていたので、そこからの想像でしょう。
「そこまで、細かく考えてないわ。
中世のヨーロッパ人は、プレスタージョンの国がインドにあるって空想していたらしいの。
それは、後に、マルコ・ポーロのジパングの伝説と混ざって行くらしいのよね。
それに、インドは、ヨーロッパ人が望んだ最終目的地…スパイスの楽園…
さまざまな船の行き来もあったはずだわ。
太平洋を荒らしながらやって来る海賊とか…」
作者はニヤリとしました。
「海賊からブーメランを奪うつもりですね?」
ため息が出てきます。でも、なんだか楽しくなります。
世界で初めて世界を一周したのはマゼランだと言われています。
正確には…マゼランの船の乗組員です。
1519年の出発でした。
「ふふっ。まあ、それだけじゃないけれど、日本に行くまでに、弥助には色んな知恵やスキルをつけて貰わないといけないんだもん。」
作者はため息と共に肩を下ろす。
「そうですね…インドは、古代の文明から西洋の知識まで、様々な知識を手に出来そうですし。」
「うん。紐を使って、ヤシの木に登るのとかね。」
「え?それ、どうするのですか?」
「あら、これは必要よ。私の弥助は、主に山岳部や雑木林等で戦うスタイルなんだもん。
日本の杉や桧に上るには、枝を使わない登り方を習得する必要があるのよ。」
作者は大真面目に私を見た。
私は、この話がますます長くなる予感がした。