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茶色いノート  作者: ふりまじん
魔法の呪文
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ゲームシナリオ2


「で、まずは、夏アニメの設定で考えるわ。」

作者の言葉に驚きました。

「は?ゲームシナリオ…は」

「それは後よ。まずは夏アニメ!もうさ、本当に、考えないとうずもれちゃうもん。

こうなったら、退会前に一度は手塚アニメの原作目指して書きたいんだもん。」

ほら出た、駄々…

行けません。やる気になってるのですから、誉めて伸ばして差し上げなければ(T-T)


「夏アニメ…どんな展開になるのでしょうか?」

私の質問に、作者は意外にも理路整然と話始めた。

「昭和の冒険ものよ。基本は、アニメとか映画の物語からゲームに繋がって行くわけでしょ?

主人公のような冒険がしてみたい…って。

だから、そんな感じに作るのよ。」

作者はそう言って笑った。

「確かに、エーリアンを倒したり…80年代のRPGと呼ばれる物語はそんな感じですね。」

同調してみる。

「うん。で、80年代って不可思議日本が流行った時期でもあるの。マルコ・ポーロの。」


弥助、モーゼ、シバの女王、ハンコックにチャーチワートと来て、マルコ・ポーロを加算するのですか…

「マルコ・ポーロ…確かに、中国友好の雰囲気から、中国の文化やシルクロードの話も話題になりましたね。」

笑顔を作りながら、当時のチャイナ風味の音楽などを思い出しました。

「80年代…まだまだ、海外の日本のイメージってあやふやでおかしかったのよ、まあ、今でも怪しいんだけどさ。」

作者は苦笑する。

「それで…弥助はどこに登場するのでしょうか?」

私の質問に、作者は曲をかける。


ピンクレディーの流行歌『ジパング』です。


この曲は、1979年リリースの曲です。

マルコ・ポーロの黄金帝国の伝説をベースにした西洋の不思議なジパングと言う言い伝えを扱ったポップソングです。


「この曲が、主題歌で流れて違和感がない物語をイメージするわ。」

作者は楽しそうに笑う。

「それは楽しそうですね。」

私も少女時代の作者を思い出して思わず笑ってしまいます。

あの頃は…女児はピンクレディーのダンスに夢中でした…

「うん。楽しいよ。昔の気持ちを思い出せそうだもの。

私はね、最低でも、心の中にいる少女の自分が浮かれる作品を作りたいの。

夏アニメが放送される日を指折り数えて夢見た気持ちを…もう一度、味わいたいのよっ!」

作者、なんだかやる気に熱が入ってきました。

「はい!」

さあ、何でも言ってください。


「題名はね、『東の果てのジパング(仮)』にするわ。」

「(仮)…まあ、それで記録します。」

「プロローグはインドから始めようと思うの。」

「はい。そして、アレッサンドロとマカオに向かうのですね。」

ああ、なんだかワクワクしてきました。

が、作者は私を驚いて見つめています。

「は?マカオ…」

「え?マカオですよ。アレッサンドロはマカオのポルトガル居留地(きょりゅうち)から日本に向かいますから。」

私の説明に、作者はため息をつく。

「インドからじゃ…ないんだね。」

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