エタリ・ポイント6
ピエールが穀物商だと、なんで私がエタるのか?
わかりませんよね…
ええ、私もこんなになるとは知りませんでした。
だって、父ジョームの記事なんてそんなに無いし、wikipediaは、何回か読んでます。
なんで、今反応しているのか…
でも、この間読んだとき、偶然
ピエールが穀物商
という文字をみて、なんか開いたのですよ。意識が
「ジーさん相場師かっ!」
と、思った瞬間に、映画「ファミリー・ビジネス」のショーン・コネリーのようなちょいワル親父のピエールが思い浮かんで、頭の中で世界が広がって行きました。
上手く説明できているかな?
これ、結構大事なところで、なんていうか、ウマイ酒を飲んだ瞬間の頭の中の華やかな広がりのような…
今まで蓄積した知識が、この穀物商と言うワードで結晶化したように、一つの物語を作り始めたのです。
なんか、今までの疑問が晴れるような、そんな感覚になりながら、
今までの遠回りは、無駄でも無かったんだ。と、思いました。
で、この感覚…蓄積された無関係な知識が、何かの言葉で集約して、一つの物語を作り出す、その様こそが、緒世紀のビジョンではなかろうか?
違っても、これで話を作ろう。なんて考えました。
が、幸福感はそこまでて、次の瞬間には崩壊が待ってました。
三回目の世界観の崩壊です。
しかも、今回はデカイ。
今までは、なろうの短編の世界崩壊でしたが、
今回は、私の頭の中のノストラダムスの世界崩壊です。
ジーさんのピエールが穀物商で相場師なら、ミシェルの占星術の世界が変わってくるのですよ…。
それは、同時に今までの疑問がはれる瞬間でもありました。
母方のジャンじーさんのカバラ秘術説を棄てた私でも、占星術の話は、しっかりと握りしめていたのです。
勿論、今まで語られたような、小説用の作られた占星術ではなく、それなりに資料を集めて、空を見ながら、ボンヤリとゆるく、そして、長く、しつこく、集めた知識や経験をまとめて、私は、「歴書」を作るつもりでした。趣味で
歴書とは、占星術をベースにしたカレンダーのようなものらしく(私も現物はみてない)
当時はとても人気があったそうです。
それを聞きながら、ふと、昔買った一年の星占いの小冊子を思い出しました。
愛とロマンの溢れる、現実場馴れしたその一年の占いの本が私は好きでした。
別に、当たるとか、当たらないではなく、ロマンを買っていました。
歴書では、恐怖と予言で楽しませたから、と、言われていますが、こちらの星占いの本は、現実場馴れした恋愛体験が、あたかもその月にめぐるような…そんなロマンチックな構成でした。
ああ、勿論、当たりハズレなんて気にしてませんよ?
夏色のサンダルを履いたら、白いカッターシャツの似合う野性的な男性に7月に出会えるなんて、そんなこと…
小学生の私にあったら、それこそ大変です。
でも、なかなか楽しい読み物でした。
その体験があるので、中年になってから、家族のために副収入を目指して作り始めたノストラダムス「歴書」、一度作ってみたいわけですが、
でも、よく言われる売れる要因、
不幸を予言する四行詩。
が、合点がいきませんでした。
それは、乙女バカ丸出しで、乙女ゲーをするように、友人と居もしない夏の王子を語るのと、災害を語るのはちょっと違います。
ハズレたら、信用をなくすし、
当たれば、気味悪がられるからです。
それに、カレンダーに適当な怖い話を載せたくらいでベストセラーになるなら、我々は苦労しないですよ。
普通の読者なら、その理由で納得でしょうが、ここは「小説家になろう」なんですよ。
底辺どころか、物語も始められない、そんな私でも、ノストラダムスの怒濤のベストセラーうなぎ登りは、ビックリです。
人気作家になり、国王に謁見するとは、つまり、
直木賞をとり、園遊会で天皇陛下にお声をかけて貰うが如し。
日々、ポイントやブックマークが一つ増えるだけで一喜一憂している我々からしたら、そんな大味な説明では納得できるはずがありません。
恐ろしげな四行詩を書けば、ユニークユーザーが100になるなら、みんな前書きに四行詩を書きますわ。
確かに、文字の魔術は皆信じていると思いますよ。
そう、ネットでは、最良の検索ワードと言う魔法の呪文が、検索数を…自分の作品を読みたい人を召喚してくれる呪文ですから。
みんな、知りたいですよ。自分の作品に見会うそんな検索ワード。
でも、それだけで直木賞を貰えるほど本は売れません。
何か、もっと別の何かがあるはずです。
そう考えて、疑問に思っていたのですが、ピエールが穀物の相場師なら、話は変わってくるのですよ。
相場師は、扱う商品について、よく…誰よりよく知らなければ負けるから。
息子のジョームが公証人になれたのなら、ジョームは大学を出ているはずで、それだけの資産をピエールは持っていた事になります。
つまり、ピエールは相場師として腕が良かったと、想像できるのですよ。
腕利きの穀物相場師。
それは、ヨーロッパをはじめとした流通する穀物の情報と、その性質、気候がよめたと、言うことです。
つまり、ミシェル・ノストラダムスの「歴書 」は、お爺さんのピエール直伝の何かがあるか、そんな噂があったから売れた。と、考えられもするわけです。
うぁぁぁーっ。
そこまで考えて、私は、発狂しそうになりましたよ。
ノートルダム一族
じいさんは、相場師
オヤジは借金取りで、商人の公証人。
ミシェルは、予言本の作者。
三代そろってギャンブラーじゃねえかぁぁー。
ああ、自由を愛する射手座のミシェル。
頭の中は崩壊寸前でも、なんだか、星占いには近い人物像にはなってきましたよ。(;_;)
でも…。こんなにメタモルフォーゼされたら、どう持ち直してよいのか、わかりませんから。