表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
茶色いノート  作者: ふりまじん
ダ・ヴィンチの偽コード
45/499

エタリ・ポイント6

ピエールが穀物商だと、なんで私がエタるのか?


わかりませんよね…


ええ、私もこんなになるとは知りませんでした。


だって、父ジョームの記事なんてそんなに無いし、wikipediaは、何回か読んでます。


なんで、今反応しているのか…


でも、この間読んだとき、偶然


ピエールが穀物商


という文字をみて、なんか開いたのですよ。意識が


「ジーさん相場師かっ!」

と、思った瞬間に、映画「ファミリー・ビジネス」のショーン・コネリーのようなちょいワル親父のピエールが思い浮かんで、頭の中で世界が広がって行きました。


上手く説明できているかな?


これ、結構大事なところで、なんていうか、ウマイ酒を飲んだ瞬間の頭の中の華やかな広がりのような…

今まで蓄積した知識が、この穀物商と言うワードで結晶化したように、一つの物語を作り始めたのです。

なんか、今までの疑問が晴れるような、そんな感覚になりながら、


今までの遠回りは、無駄でも無かったんだ。と、思いました。


で、この感覚…蓄積された無関係な知識が、何かの言葉で集約して、一つの物語を作り出す、その様こそが、緒世紀のビジョンではなかろうか?

違っても、これで話を作ろう。なんて考えました。



が、幸福感はそこまでて、次の瞬間には崩壊が待ってました。


三回目の世界観の崩壊です。


しかも、今回はデカイ。


今までは、なろうの短編の世界崩壊でしたが、

今回は、私の頭の中のノストラダムスの世界崩壊です。


ジーさんのピエールが穀物商で相場師なら、ミシェルの占星術の世界が変わってくるのですよ…。




それは、同時に今までの疑問がはれる瞬間でもありました。


母方のジャンじーさんのカバラ秘術説を棄てた私でも、占星術の話は、しっかりと握りしめていたのです。


勿論、今まで語られたような、小説用の作られた占星術ではなく、それなりに資料を集めて、空を見ながら、ボンヤリとゆるく、そして、長く、しつこく、集めた知識や経験をまとめて、私は、「歴書(アルマナック)」を作るつもりでした。趣味で


歴書(アルマナック)とは、占星術をベースにしたカレンダーのようなものらしく(私も現物はみてない)

当時はとても人気があったそうです。


それを聞きながら、ふと、昔買った一年の星占いの小冊子を思い出しました。

愛とロマンの溢れる、現実場馴れしたその一年の占いの本が私は好きでした。

別に、当たるとか、当たらないではなく、ロマンを買っていました。


歴書では、恐怖と予言で楽しませたから、と、言われていますが、こちらの星占いの本は、現実場馴れした恋愛体験が、あたかもその月にめぐるような…そんなロマンチックな構成でした。


ああ、勿論、当たりハズレなんて気にしてませんよ?


夏色のサンダルを履いたら、白いカッターシャツの似合う野性的な男性に7月に出会えるなんて、そんなこと…


小学生の私にあったら、それこそ大変です。


でも、なかなか楽しい読み物でした。



その体験があるので、中年になってから、家族のために副収入を目指して作り始めたノストラダムス「歴書(アルマナック)」、一度作ってみたいわけですが、

でも、よく言われる売れる要因、

不幸を予言する四行詩。

が、合点(がてん)がいきませんでした。


それは、乙女バカ丸出しで、乙女ゲーをするように、友人と居もしない夏の王子を語るのと、災害を語るのはちょっと違います。


ハズレたら、信用をなくすし、

当たれば、気味悪がられるからです。


それに、カレンダーに適当な怖い話を載せたくらいでベストセラーになるなら、我々は苦労しないですよ。

普通の読者なら、その理由で納得でしょうが、ここは「小説家になろう」なんですよ。


底辺どころか、物語も始められない、そんな私でも、ノストラダムスの怒濤(どとう)のベストセラーうなぎ登りは、ビックリです。


人気作家になり、国王に謁見(えっけん)するとは、つまり、


直木賞をとり、園遊会で天皇陛下にお声をかけて貰うが如し。



日々、ポイントやブックマークが一つ増えるだけで一喜一憂している我々からしたら、そんな大味な説明では納得できるはずがありません。


恐ろしげな四行詩を書けば、ユニークユーザーが100になるなら、みんな前書きに四行詩を書きますわ。

確かに、文字の魔術は皆信じていると思いますよ。

そう、ネットでは、最良の検索ワードと言う魔法の呪文が、検索数を…自分の作品を読みたい人を召喚してくれる呪文ですから。


みんな、知りたいですよ。自分の作品に見会うそんな検索ワード。


でも、それだけで直木賞を貰えるほど本は売れません。


何か、もっと別の何かがあるはずです。


そう考えて、疑問に思っていたのですが、ピエールが穀物の相場師なら、話は変わってくるのですよ。


相場師は、扱う商品について、よく…誰よりよく知らなければ負けるから。


息子のジョームが公証人になれたのなら、ジョームは大学を出ているはずで、それだけの資産をピエールは持っていた事になります。


つまり、ピエールは相場師として腕が良かったと、想像できるのですよ。


腕利きの穀物相場師。


それは、ヨーロッパをはじめとした流通する穀物の情報と、その性質、気候がよめたと、言うことです。


つまり、ミシェル・ノストラダムスの「歴書(アルマナック) 」は、お爺さんのピエール直伝の何かがあるか、そんな噂があったから売れた。と、考えられもするわけです。




うぁぁぁーっ。




そこまで考えて、私は、発狂しそうになりましたよ。


ノートルダム一族


じいさんは、相場師


オヤジは借金取りで、商人の公証人。


ミシェルは、予言本の作者。



三代そろってギャンブラーじゃねえかぁぁー。



ああ、自由を愛する射手座のミシェル。


頭の中は崩壊寸前でも、なんだか、星占いには近い人物像にはなってきましたよ。(;_;)


でも…。こんなにメタモルフォーゼされたら、どう持ち直してよいのか、わかりませんから。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ