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茶色いノート  作者: ふりまじん
魔法の呪文
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春雨 2

春の宵闇に雨がしとしと降ります。

私達は近くの喫茶店に入りました。

夜はバーにもなるこの店で作者はアイリッシュコーヒーを注文しました。


アイリッシュコーヒーは、アイルランドの水上飛行場で提供されたのが始まりと言われています。


「そういえば…ウイスキーも調べたわね…わりと歴史が新しくて驚いたわ。」

作者が美味しそうにコーヒーを口にする。

「そうでしたね。1850年代…ウイスキーを好んだホームズは随分と新し物好きだったのですね。」

ウイスキーとホームズを調べたことを思い出した。

ビクトリア時代のイギリスを、作者と旅するのは、なんと楽しかった事でしょうか。

「うん…お酒の話は楽しかったね。」

作者の笑顔に癒されます。

ああ…やっぱり、貴女と話しているのが一番たのしい…


「そうでしたね。」

「うん、でも、今は、酒の話なんてしてる場合じゃ無いんだわ。ボヤボヤしていたらクリスマスが来ちゃうよ(>_<)」

「く、クリスマス…ですか?」

「うん。一年は早いんだから!油断してると、すぐ秋になって…クリスマスソングが動画サイトでおすすめされると…清貴の泣き言がっ…」

作者はそう言って頭を抱えました。


作者にとって、キャラクターは恋人よりも事細かくプロフィールを知り、考える相手です。

恋の告白をクリスマスにする予定の、彼を作るために、10月辺りには、キャラの気持ちを込めて色々と考える…既に、演じる…みたいなところがありますから、終わるまでは心を乱されるのです。


「はい。でも、彼は、もう少し後でも宜しいでしょう。今は、遥希くんの話をしましょう。」

私は今までの物語を振り返った。


遥希くんは、『乱歩様』の番外の主役でした。

彼は、町お越しの為に江戸川乱歩の明智小五郎シリーズの新作を作る予定です。


「そうね、彼の短編を考えてくれてるのよね?」

作者は前のめりに私をみる。

「はい。出来れば春のイベントで投稿したいと考えてます。」

やはり、好きな人に注目されるのは素敵だ。

「うん…GW始まっちゃったし…ここは、何とかしないとね。」

作者はノートを取り出した。

さあ、私の出番です。

1ヶ月ぶりにあった作者に素敵な物語を考えて貰わなくては。

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