ビクトリアン・ティ3
英国風の上品なお茶には、美しいお菓子と華やかなティーカップ。そして、ピカピカに磨かれた銀食器が洗練された一時をもたらせてくれるのです。
「私、孤独がどうとら…なんて書いていたけど、キャラと世界観は賑やかになってるわよね(T-T)」
作者はアールグレーを淹れながらボヤく。
「そうですね。」
「そうですね。じゃ、ないわよぅ。こんなに物が増えても、金にならないし、ファンも増えないのよ。」
作者は苛立ち紛れに大量のクリームをマフィンの横に盛り付けて私によこす。
そのクリームを少しスプーンですくいあげてカップに入れました。
アイスで良く使われるアールグレー。しかし、ホットのミルクティも悪くはありません。
「では、一つづつ、完結したらいかがでしょう?
評価は貰えなくても、週間ユニークは変わるかもしれませんよ?」
皮肉を込めて笑顔で答えると、作者の顔が渋くなります。
「それが出来たら、わたしゃ、お伊勢参りに行ってるわ(>_<)
もう、なんか、色々、大変だけど、書くしかないわよね。」
作者はノートをとりだし、ブツブツ怒りながら何かを書き始めました。
全く、半時も淑女でいられないのですね。
私は、ため息をつきました。が、不思議なことに、嬉しい気持ちにもなりました。
やはり、私の作者はこうでなくては!
「それでは、華やかなティーカクテルを作りましょう。」
私は立ち上がる。
お茶は、基本、茶葉を湯に浸し、成分が溶け出たお湯を頂くものですが、近年では、お茶を様々なジュースやフルーツでカクテルの様に混ぜる飲み方が流行しているのだそうです。
健康嗜好な若者が増え、ノンアルコールの飲み物が増える傾向にあるようです。
「カクテル…なんだか、アンタはいつもハイカラだね。」
作者は深くため息をつきました。